所詮はゲームだ << セルバート王 19 >>
ザラが死んだってどういうことだ?
なぜセレナが知っているんだ。
俺は高卒以来、ザラとは会ったことないんだが。
「たまたま昔いた会社で知り合ったの。ずい分前。会社変わった後も、付き合いがあって、彼女、難病抱えてて、ここ1年くらい入院してたのよ。もしもの時に私には連絡行くようにするって言ってたんだけど、来たのよ、病院の人からメールが」
どういう付き合いだったんだ?
「普通の女友達って感じ。特にあなたのことを聞かれたこともなかったから、私も警戒心なく付き合えた」
俺さ・・・。
私はゲームのことを言うべきか迷った。
迷ったが、言うことにした。
俺さ、彼女とオンラインゲームしてたんだよ。
「へえ。そうなんだ。いつから」
ちょうど、1年くらい前から。
「どんなゲーム?」
戦争ゲーム。
同じチームで、彼女にはサブリーダーをやってもらってた。
「そうなんだ。今も彼女はいるの?」
ちょうど先日、ゲーム内の彼女が戦死してしまって、それ以降ログインしていない。
「それは偶然?本当の話?」
ああ。
偶然、最近になって、サブリーダーが彼女なんじゃないかと気づいてさ。
彼女がゲーム内で戦死した時に、それらしいことをほのめかして、それから彼女はログインしていない。
「そうなんだ。彼女からそういう話は聞かなかったから、本当に偶然なんだろうね」
ナタリーは元気か?
この国の暮らしにも慣れてきたけど、たまにはお前たちにも会いたいよ。
「一度ナタリー連れて遊びに行こうか?」
来いよ。
俺もまだ観光をあまりしていないから、上手く案内できるかわからないけど。
「わかった。ナタリーも親と一緒にいる歳じゃないけど、久しぶりだし、ついてきてくれるでしょ」
そうだな。
もう俺たちが出会った歳頃だ。
「そうね。ナタリーにもいい出会いがあるといいわね」
そういう話は聞いてるのか?
「さぁね。難しい年頃だから」
まぁいい。
来れそうな時期がわかったら教えてくれ。
年休取るから。
「ええ。ちゃんと休める会社のようね。いい会社で良かったわ」
ああ。
そのために、俺も頑張ってるよ。
「無理しないでね。また連絡する」
ああ。
待ってる。
私はメールを閉じて、再びスマホゲームを開いた。
王立騎士団グループが奪った都市が次々に奪還され、平原ギルドが小都市スアンに宣戦布告し、第一ギルドが敵対したことで、ギルド内が混乱している。
確かにまずいが、所詮ゲームだ。
私にとっては家族の方が大切で、ゲームは遊びだ。
だから、俯瞰して見ることが出来るし、良い判断も出来る。
私は、みんなに落ち着くように指示をした。
私はこの状況に対して、指示を出すことを約束した。
「まず、しばらくは待て」と、指示を出した。




