寝落ちした後の通知 << マイネ 26 >>
シャルルの管轄が総勢6000人。
僕の管轄が総勢2000人。
ボレオの管轄が総勢1000人。
実質的には、この9000人で小都市ポプラの5500人に対して攻撃を仕掛けた。
城塞値が最大の2000だとすると、「9000 VS 7500」 の戦力。
東側に布陣するビッグレイクギルド2500人に対しては、コーベンの管轄部隊が2000人、マリスの管轄部隊が1000人、シンシアの管轄部隊が1000人、セルバート王の管轄部隊が3000人、ライゼンの管轄部隊が2000人の5段構えで対峙している。
しかし、コーベンがビッグレイクギルドのマールに討たれたという報告が王国チャットに流れた。
その管轄に組み込まれていたプレイヤー将校は、一旦後方のマリスの部隊と合流しているはずだ。
コーベンの部隊が壊滅していたとしても、一将校が率いる兵力は最大でも300人なので、現時点では体制に影響はないと思う。
セルバート王の部隊が混乱を起こしているのは気になる。
新世界ギルドのヘリオスに、側面を強襲されたらしい。
近くにいる人達は、何をしているんだ。
王立騎士団は農民の集まりと笑う人達がいる。
農民とは、内政ばかりやって自分の町を強化するばかりで、ギルドのために戦うことはしない人たちを揶揄する言葉だ。
実際に、それは当たっている部分もあるように思える。
今回の戦争も、私兵を出している人は役員と一部の人だけで、大半は都市で徴兵された兵士で部隊を作っている。
総大将が襲撃を受けるとか、周囲にいる人達は何をしているんだろう。
でもそんな僕も、その件に関しては何もすることができない。
子どもの僕が、そんな指摘をしようものなら、みんなから総スカンを食らう。
セルバート王を困らせるだけということくらいはわかってる。
結局これはゲームで、そういうのも含めてギルドの戦力だし、戦争ゲームの実態なのだと思う。
僕自身、この戦いの一番大事な時間を、自動行動で対応している。
もう深夜だからね。
いつまでも見てはいられない。
寝落ちした。
僕のスマホがブルブルと震えた。
普段は気づいても無視するんだけど、今日は気になってゲームを立ち上げて見てしまった。
寝ぼけた状態で、戦況を把握できたのは、予めいろんな可能性を考えていたからだ。
でもフェアリーがログインしなくて、姿隠しの魔法をかけれなかったのは想定外だったけどね。
チャットを見ると、シャルルの部隊と僕の部隊にあとからかけたようだ。
そして山賊ギルドが新世界ギルド側に立って参戦していた。
山賊ギルドの兵力は、西側にヴァイス率いる2500人、北側にサブリーダーのセリア率いる1000人。
シャルルの部隊も僕らの部隊も、姿隠しの魔法をかけているから、負けるわけはないんだ。
でも、僕はこの戦いで敗北することをこの時点で感じていた。
だから、操作する気が起きず、自動操作のまま、また寝ることにした。
チャードンはゲームを止めた。
今、小都市ポプラで指揮しているのは、サブリーダーのグリーンだ。
そして僕は、彼がこのチャンスに籠城を続けるとは思わなかった。




