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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ロマール王国大戦

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どうしたの?フェアリー? << マイネ 25 >> 

 敵兵力を聞いたとき、不思議なことにちょっと嫌な気がした。

 そしてそれは僕だけではなかったと思う。


 新世界ギルド5500人、ビッグレイクギルド2500人の合計8000人。

 僕たち王立騎士団は18000人。

 2倍以上いるけど、城攻めで安全圏の3倍ではない。

 小都市ポプラは大都市ではない。

 難攻不落の都市でもない。

 むしろ交易に向いた場所だ。

 通常なら、攻撃を躊躇する状況ではない。


 嫌な要素があるとしたら、そこは新世界ギルドの本拠地が近く、各プレイヤーの私兵が参戦しているであろうこと。

 それとビッグレイクギルドが防衛支援していること。

 誰もそのことは口にしないけれども、たぶんそれは意識している。

 他にも一つあるかも知れない。

 攻城兵器が破城槌しかないことだ。

 攻城塔は今回は移動の機動性に欠けるということで帯同していない。

 そして魔法都市ライツでも、小都市アルンでもそうだったのですが、破城槌対策で、最近は城門前に落とし穴が掘られていることだ。

 ザラがいないので空軍も一つ少ない。

 でも、そういう要素以上に、王立騎士団のメンバーに不安があったのが、小都市アルンを攻略しなかったことだ。

 出来なかったとは思わない。

 やろうと思えば数千人の被害を出しても出来たと思う。

 でもやらなかったことで、守備兵が8000人いるときに本当に勝てるのかという不安が生じているような気がする。

 誰も、そんなことは口にしないよ。

 でも、何かそういう意識が発生しているような気がするんだ。


 シャルルと僕は、上空から眼下にある自分たちの部隊の移動を指示していた。

 小都市の包囲網を作るためだ。

 シャルルが僕に話しかけてきた。


「嫌な気がするんだ」


 ああ、僕もそれは感じていた。

 僕の考えたうちのどれかだろう、そう思っていた。


「魔法都市ライツを攻撃したとき、敵の矢がグリフォンを貫通したんだ。今までそんなことなかった。グリフォンが怪我をすることはあっても、重症はなかった。新世界ギルドの矢には、魔力が込められているかもしれない。それも強力なものをな」


 え・・・。

 それは以前僕が麒麟を攻撃されたときも、違和感を感じたやつだ。

 なぜ麒麟の目が射抜かれたのか。

 避けることや、まぶたを閉じるだけでも、かなりの防御力はあるはずだったのに。

 重力の関係で、上空へ放つ弓は相当威力が弱まるはずだ。

 それなのに、重傷を負った。


「気をつけたほうがいいね」


 僕はシャルルにそう答えた。

 今回、フェアリーはシャルルと一緒に部隊を組んでいる。

 シャルルの部隊に決定力を与えて、敵を滅ぼすためだ。

 王立騎士団最強の部隊を、さらに最強にするためだ。

 フェアリーはなぜか物思いに沈んでいた。

 これがロマール王国大戦の最も重要な戦いになるっていうのに。

 どうしたんだろう。

 しっかりしてほしい。


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