↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ロマール王国大戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/83

窮鼠猫を噛む << フェアリー 15 >>

 セルバート王から、島ギルド、中央ギルド、ビッグレイクギルドへの同時攻撃の計画を聞いた。

 セルバート王は、馴れ合いのゲーム展開で王国に平和をもたらす人ではない。

 私はそう感じていたけど、やはりその通りだった。

 これは非難じゃない。

 古い王国も、ガルナス王国もリゼア王国も、みんな王国内のギルドの統廃合を進めている。

 小さいギルドは消滅する運命しかない。

 私はこれから迎える彼らの運命を思い浮かべたとき、奇妙な感覚を覚えました。

 人には誰しもそういうサディスティックな感覚があることくらいは理解しているつもりです。

 もちろん、そういう感覚に支配されては、人の道を外れてしまうので、私はそれ以上は考えないようにした。


 島ギルドへは懲罰ギルドが侵攻し、中央ギルドへは私たち王立騎士団が攻撃する。

 そして、商人ギルドがビッグレイクギルドへ侵攻する。

 島ギルドとビッグレイクギルドは、ヨーネスのいない今、王国最強の魔道士となったマイノスが支配しているギルドです。

「商人ギルドと懲罰ギルドが同時に攻め込めば、マイノスの力に依存する両ギルドは必ず片方から崩れていく」と、セルバート王は言った。

 セルバート王は、重課金者のマイノスをとても警戒している。

 このゲームは一人の重課金者の力だけでは、王国支配は到底出来ない。

 でもそこに何人かが合流していくと、雪だるま式に人が集まることがあります。

 口にはしないけれども、たぶんセルバート王はそれを恐れています。

 しかも彼らは新世界ギルドを通して、都市確保を試みて、その安全を確保しようとしています。

 中堅ギルドを破壊するチャンスは、そうそうあるわけではない。

 ガルナス王国遠征に協力していたので、彼ら自身もまさか攻め込まれるとは思っていないでしょう。

 マイノスに油断があるかも知れない今は、絶好のチャンスだと判断したと思う。


 ブレイクナイトの中央ギルドは、セルバート王にとって、もはや何も考える必要がないくらい、破壊することを決めていると思う。

 王国評議会では穏便にお互い接したけれども、彼らは明確に王立騎士団に敵対しているので、これから起こる戦争の準備はしているかもしれない。

 でも私たち王立騎士団との戦力差は大きい。

 一撃で粉砕されると思う。


 私はそんな感じで、この戦いを予想していた。

 私の姿隠しの魔法は、まだ温存しておいて欲しいと言われた時も、使用しなくても勝てると私は判断していました。

 それが、まさか展開になるなんて!


 商人ギルドのサブリーダーのベラトリクスが率いて、ウォータードラゴンを召喚していたのに、船団壊滅の報告!

 懲罰ギルドの方も、マイノスの町だけは損壊させたものの、他はほとんど破壊できず、こちらも船団とその部隊の多くを失ったとのこと。

 しかも、多くの将校が戦死してしまい、途中で退却したサブリーダーのロンドモーレに対して、ギルド内で内紛が起きているようなのです。

 そして、私たちの攻めている小都市アルンでも、予想もしない悲劇が起きたかも知れない。

 マイネから、「ザラさんの部隊が敵に射られて、小都市内に落ちた。救援に行かないと!」との連絡があったのです。

 私の部隊もマイネの部隊も飛行できるのは本人だけなので、グリフォン部隊のシャルルに救援を要請した。

 シャルルはすでに10頭近いグリフォンを育成しているので、城内の敵部隊を突破する力がある。

 私はセルバート王にも遠隔通信を繋ぎ、このあとの指示を仰いだ。


「ザラの救出をしたら、ひとまず攻撃を停止しよう。救出できるまでは、攻撃の手を緩めるな」


 ロマール連合軍と戦った時は、全てが上手くいった。

 でも今回は違う。

 あの時は、連合軍を空中分解させれば勝利だった。

 今回は相手を滅ぼすことで勝利になる。

 息の根を止めるのは、簡単ではない。

 私は改めて、戦争の難しさを実感していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。