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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ガルナス王国遠征

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人生の経過 << マイノス >>

 新しい村では、人口の増加が難しいという問題に対する私の心配は、杞憂だったかも知れない。

 ギルドメンバーは、この問題に対し、自分たちなりに考えてくれているようだった。

 真っ先に出てきた意見は、人口が増えにくくて、それが兵力増加に支障をきたしても、この湖上の交易の光景を見たら、そんなことはどうでも良くなるという意見だ。

 メリットとデメリットを考えたときに、この湖の麓の村は、メリットの方が大きいというのだ。

 私はこのギルドを守るために、最強の戦力を保持しなければならないという使命感があったが、多くのメンバーはのんびりゲームを楽しんでいるのだとわかった。

 私たちのメンバーは、この王国の支配者になろうとしているわけではないのだ。

 そして、私が考えた解決策も、ギルドメンバーがぽつぽつと見つけているようで、ギルドチャットで提案されていた。

 漁業技術はすでにみんな獲得していたので、鉱山技術の獲得をすれば、そこに人口が発生することはすぐに見つけていたし、施設レベルが10を超えると人口増加が発生することも皆さん知っていた。

 商隊、傭兵団、冒険者集団、亜人種集団などの旅団との友好度を上げれば、居着いて兵力になることに関しては意見は出てなかったので、私の方で補足して提案した。


 もし私が人口問題で、見通せなくてごめんなさいなどと会議を始めていたら、同じようにみんなが意見を出し合って、この困難を乗り越えようとしていたかどうか。

 危うかった。

 やはり即断は危険だ。

 みんなを信じて、ギルド運営するのが正解だ。

 これで、私たちは一山超えたかも知れない。


 一山超えたと言えば、私の職場のA所長は定年退職した。

 その前に、会社の福利厚生の親睦会があり、私はA所長と席が向かいだったので、話す機会があった。

 A所長は、正直幹部やベテランからは嫌われていたというか、侮られていたという感じだったので、現場リーダーの私が接待役を担わされたのだが、良い時間だったよ。

 彼の半生を色々聞けた。

 彼は親会社からの出向者だったのだが、親会社にいたときは転勤がずいぶんあったようだ。

 しかし、彼はテニスが好きなようで、現地の社員のクラブに入り、すぐに打ち解けていったようだ。

 よくよく考えると、出向者は子会社の管理本部に所属するわけだけども、現場の営業所まで降りてきて仕事をすることが、ある意味すごいというか、当然現場の人からは無知だなんだと煙たがられるのを知っていただろうし、それでも色んなトラブルの責任者として勤め上げることが出来たのは、やはりそれだけの人物なんだと改めて思ったよ。

 そして、代わりの所長にはAAさんがつくわけだが、この人はB副所長より社歴が短く、優しいタイプの人なので、良い所長には間違いないのだが、B副所長を制御できるのか心配ではある。

 ゲームと同様、着実に私の人生も経過している。

 私はこれからどういう人生を送るのだろうか。

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