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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ガルナス王国遠征

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リアル戦線の戦況 << マイネ >>

 僕はゲームの中で成長を続けていたけれど、現実世界ではかなり精神的に追い込まれ始めていた。

 野球部になんで入ってしまったのか、毎日後悔した。

 学校では毎日嫌なことがあった。

 僕はただひたすら耐え続けた。

 勉強だけは頑張ったけれど、でも上には上がいるし、僕は勉強が嫌いなことを幼稚園の頃から感じていた。

 親がやれっていうから頑張っていたけれど、部活のストレスや、クラスで僕を嘲笑う声が聞こえると、何かどうでも良くなって来たりもしていた。

 成績は少しずつ悪化していった。


 僕の学校生活という戦線でみれば、部活も勉強も劣勢ではあったけれども、辛うじて友達関係は維持できていた。

 特に仲の良かったのが、同じ部活のヨーとタカだ。

 二人ともリトルリーグをやっていて、野球部に入ったのだけど、あまり野球は得意ではないようだった。

 野球より大切なことがあるだろうというのが、二人の口癖だった。

 ヨーは地元のちょっとした企業の御曹司だった。

 地頭が良く、勉強は僕よりできたし、部活をサボるときも、堂々としていた。

 タカは勉強は得意ではなかったけど、気の良いやつだった。

 野球部のノックで、ボールから逃げるな、身体で止めろと言われた時に、グラブを出さずに身体で止めようとした人物だった。

 一緒に下校する時に、タカの首元に毛虫が落ちてきたんだけど、僕とヨーがマジでびっくりして、仰天していたら、彼は動じることなく、毛虫を取り除いて逃がしてあげたんだ。

 タカは強い精神力を持っているんだと思った。


 そんなタカから、僕は相談を受けていた。

 国語のクラリス先生に、気にかけてもらいたいんだ、どうしたら良いかという相談だった。

 僕は小説を読むのは好きだったので、国語の成績は悪くなかった。

 だから、教科書を読んだらどうだと教えた。

 国語だけでなく、他の教科の教科書も読んだら、勉強が出来るようになるし、国語で良い点を取れれば、クラリス先生にも注目されるだろうと教えた。

 彼はこれを素直にやったんだよ。

 彼は「教科書って案外面白いな」といって、続けたみたいだ。

 彼はスマホを持っていなかったし、家にゲームもないみたいだったので、それが楽しく出来たんだろうなと思う。


 そして1年生最後の学期末のテストで、タカは国語で100点を取った。

 たった数ヶ月で、そんなことってあるか?

 たぶん、学年で一人だけだと思う。

 他の教科もかなり高得点で、僕よりも上で、ヨーと同じくらいの点数だったみたいだ。

 そしてタカは実際にクラリス先生と日常的に会話できるようになっていた。

 これだって、幾つものハードルがあると思うんだが、彼はいつの間にかそれを乗り越えていた。


 学年が上がり、僕たちは二年生になった。

 1年制の新入部員が入るわけで、僕はさらに憂鬱になっていた。

 僕らは全員2年生に上がったときにクラスは分かれたが、部活は一緒だったので、一緒に過ごす時間は変わらずにあった。

 そして4月も終わりに近づいた頃、ちょっとした事件が起きた。

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