魔獣討伐 作戦会議
ヘンリーに呼ばれて集まった俺たちは魔獣討伐の作戦会議を開始した
「まずは…この中で魔獣を討伐した事がある人はいる?」
ヘンリーの問いに3人手をあげる
俺とオーブリーともう1人は意外にもニアだった
一同の言葉を代弁するかのようにヘンリーが問う
「ニアも討伐したことあるの?」
コクリと頷き
「…ある……」
「そ、そぉか。じゃまずはリーダーを決めたいんだが僕はリョウがいいと思うんだがどうだろうか?」
「いいと思う」
「…うん……」
「異議なし」
「意義有り!!!」
リーダーはさすがにちょっとやだなと思い適当な事を言ってリーダーを回避する
「俺は魔獣討伐経験があると言っても5歳くらいの時にフリージアと一緒に…というよりフリージアが倒すのをみてただけって感じだし、なによりリーダーになって指示を出すなら詠唱の必要のないオーブリーが適任だと思うんだがどうだろか?」
「た、たしかに…」
ヘンリーが少し納得する
「この即興パーティだとアイコンタクトも難しくなるから声での連携が大事になるしその際の指示を出すのに詠唱中断したりという一瞬の隙をうみにくくなるんじゃないかな?」
もっともらしい言い訳で捲し立てる
「オーブリーどう?やってくれる?」
必殺!断りづらいやつ!
「そ、そういうことなら」
よし!
「それじゃぁお願いしまぁす!」
と、いう事でリーダーを回避した
ついつい、いつもの癖で回避してしまった……
さっきルーカスはスゴイと思い、改心したはずなのに……
そういえばフリージアもことごとくリーダーや代表断ってたみたいだから血筋的なものがあるのかな?
と、今度は血のせいにしてみる……
……最低だな…俺……
そんな事を考えていると
オーブリーが
「じゃ最初にみんなの得意分野、得意な事を共有しましょう!」
「「「了解」」」
「ヘンリーから時計回りでいきましょう」
しっかりパーティをまとめてくれるオーブリー
「じゃ、僕から。僕は攻撃系が得意だなナイフと攻撃魔法ファイアーボール、アイスアロー辺りが得意かな」
ふむふむ。と全員がしっかり聞いている
「次は僕だね。僕は盾を使ってみんなを護ることが得意
もちろん剣もつかうけど両手で使う盾だから使う機会は少ないかもしれない
魔獣にもよるだろうけど突進くらいからなら護れる自信はあるよ!一応防御魔法も使えるよ」
「じゃ次……俺だけど…得意なもの無いです…何でも平均的に出来る感じかな…魔法もどの種類でも高レベルの魔法でない限りは使えるけど魔法が得意な人ほどの効果は出せないかも……」
「だよねーなのになんでこのクラスで負けなし何だろうね」
ヘンリーが素朴な疑問を投げかけてくる
「ん〜あるとするなら経験の差かな?ほら俺はいつもねぇさんに付き合わさせられてたから」
「…やっぱりフリージアさんは偉大だな…すまない、話が逸れてしまった。ニアさんお願いします」
コクリと頷き
いつもの小さな声で話し出す
「……得意なの……刀……」
予想外の答えにびっくりしてついおうむ返しで聞いてしまう
「カタナ?」
またコクリと頷き
まるで私の番は終わったよオーブリーさんどうぞ?
と、言わんばかりの目でオーブリーを見ている
「いやいや、刀って剣じゃなくて刀って事?あの薄い刀?」
コクリと頷く
「使ってる所見た事ないけど?」
どちらかといえば少し鈍臭い感じのあるニアに刀なんて扱えるのだろうか?
他のみんなも同じ思いだろう。どちらかと言うと魔法が得意なイメージなのだが
「……学園で……使った事ない……ニホントウっていう刀……」
!!?
「日本刀!!!?」
またまたコクリと頷き
「……ニホントウ……」
やっぱり日本からこの世界に来てる、もしくは来てた人がやっぱりいたのか?
「ニアの村はどこだっけ!?」
「リョウ急にどうしたんだよ?」
ヘンリーの声で我に返る
「あ、あぁごめんちょっと、ま、まぁこの話はまた後ででいいか、って事でニアは剣術が1番得意って事で」
コクリと頷くニア
「……当日……刀……もってくる」
一応みんな納得している
「じゃ、最後は私ね、もちろんみんなもう知ってくれてるけど魔法が無詠唱で発動させれるわ!
その中でも自然系の魔法は効果高いと思うわ。
あとダガーくらいならけっこう扱い慣れてるかも」
1年生の時にエルフ族というのがバレてかなり吹っ切れた感じでかなり元気な女の子に成長した
相変わらずとんがり帽子はかぶっている
一応俺たちの学年以外の生徒はまだ知らされていないらしい
「じゃ、陣形的にはジャックが先頭、次がヘンリー、ニア、リョウ、私って感じかな?」
「そうだね!森の中で足場が悪いと思うから基本がその形であとは臨機応変にって感じでいいかな?」
「あ!ごめん俺得意な事1個あったかも!」
ふと思い出した
「なに?」
「木登り!枝から枝に飛び回るの得意かも!」
「あ!それ私も!」
オーブリーが食らいついてくる
「じゃ、2人には上からついてきてもらって遠くまで警戒してもらった方がいいかな?」
いつの間にかヘンリーが仕切っていたが
オーブリーが
「うん。じゃぁ、ジャック、ヘンリー、ニアの順で私とリョウが上からって事で!」
と、決定事項を伝える
「「「意義なし!」」」
「あとは……持ってくるものだけど…私から提案だけどいい?」
「もちろん!」
とオーブリーの問いにヘンリーが応える
「別に勝負してるわけじゃないけど向こうのチームに負けたくないから野営したいんだけどどうかな?」
「僕たちは構わないよ?ね?」
とヘンリー
「僕も大丈夫だよ!」
ジャックも了承
「俺も大丈夫だけど2人はそれで大丈夫なの?夜2人は危険じゃないかな?」
「その事何だけど私もちょっと危険だと思うんで全員で固まって交代で見張るのがいいと思うんだけど」
「確かにその方が効率も良いだろうね!」
ヘンリーが即座に返答する
この頃には少し緊張感も出てきてて『一緒に泊まる』という普段なら少しイヤらしい気持ちになる行為に全く誰も反応せず真剣に話し合っていた
「あとは〜持ってくるものは各自で、テントはどうしようか」
リーダーのオーブリーの問いに
「僕が持ってくるよ」
ジャックが快く引き受けてくれる
「大きい荷物持つのも慣れてるし」
周りが気を遣わないように言葉を付け足す
なんて優しいんだ…
「オーケー!じゃジャックに持ってきてもらって俺が代わる代わるもつよ!」
別にいい格好をしたかったわけではなく
魔獣が出た時にタンク役のジャックと攻撃役のヘンリーの体力を残しときたかったからだ
これで全員納得した
俺は特別買い足すものもなかったのでそのまま家に帰ろうかと思ったが一応みんなに聞いてみる
「みんな今からどこか買い出しいくの?」
「ん〜僕はいいかなぁ家にあるし」
「僕も」
「私も家で揃うかなぁ」
私も!と言わんばかりにニアが頷いている
「じゃ、解散しますか!」
「はぁい!じゃ、解散!」
と、リーダーのオーブリーの掛け声と共にみな思い思いの方へと別れていった
さっきまでの団結力とは……?
と思いつつ俺も帰宅するのであった




