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冒険の書  作者: らぐらぐ
52/67

プレゼント

「ねぇさん……」

そっと近づき小声で名前を呼ぶと


「はいはい」

何も言わずに察してくれるフリージア

そして先程ギルドから貰っていた小袋を開く


そこに入っていたのは銅貨ではなく銀貨だった


野盗狙ってきたの…コレやん……絶対コレやん…


この世界では小銅貨千円、中銅貨5千円、銅貨は1万円、銀貨10万円、金貨100万円くらいの価値になっている。したがって今フリージアが持っているこの小袋の中には4、500万くらいの下手したら1000万くらいのお金が入ってる事になる

ちなみに小銅貨の下には小錫貨、中錫貨、大錫貨があり10円、100円、500円くらいの価値に相当する


そしてその銀貨を3枚渡してくる


「え!?いや!ちょっ!ねぇさん!?」


馬鹿でかい金額を渡してくるフリージアにびっくりしてつい大きい声を出してしまう


「どうしたの?」

「いや、何でもない!何でもない!」


俺の声に反応してきたソフィアを慌てて誤魔化しフリージアに耳打ちする


「ねぇさんこんなにいらないよ!」

「何があるかわからないでしょ!?」

「いや、結婚指輪買うんじゃないんだから!」


そういうやり取りをしていると


ソフィアの動きがピタリと止まる


「なんか良いのあった?」


「あーうーん……」

と煮え切らない返事

見てみるとシンプルな髪を縛る赤い紐だった

多分リボン結びとかすると可愛い気がするけど…


こんなもので良いのだろうか…?

と、思って値段をみると


「銀貨1枚?銀貨1枚!?」

この紐が銀貨1枚って?何かの間違いかと思ったが


「その辺のアイテムは魔力が込められてる魔道具だから少し値が張るぜ」


店主が自慢げに言ってくる

「魔道具?」

その辺りの知識が無かったが

「武器や防具、アクセサリとかに魔法でステータスを向上させたりする能力を付与できるのよ」


フリージアが簡単に説明してくれる


「なるほど……それならこの値段も納得だな。ちなみにそのリボンの付与効果は?」


「魔力消費軽減効果だ。最大で半分の魔力量で魔法が使えるがその軽減率と発動率はランダムになってる」


「なるほど…ソフィアにはぴったりだなヒーリングやグラビティみたいな膨大な消費量の魔法が多いもんな」


「けどこれはちょっと高過ぎるよ…」

ソフィアはそう言うと別のコーナーに行き物色し始める


ん〜たしかにこの値段のものをあげても気を遣わせるだけかもな

フリージアは魔道具を買ってあげれるように銀貨を貸してくれたのだろうが今は自分のお金で買ってあげた方がいい気がしてきた


「ねぇさんコレは返しとくね!」

そう言って銀貨を返す

無言でニコッと微笑むフリージア


しばらく見ていたらまたソフィアの目が止まった

視線の先には先ほどの魔道具と瓜二つの赤い紐のリボンだった


みると小銅貨1枚。今の手持ちでも全然出せる!


「コレで良い?」

「うん!」


俺はこの時のソフィアの笑顔を一生忘れないだろう


「ソフィア俺が学院に通うようになって自分で稼げるようになったら、あの魔道具をプレゼントさせてくれないかな?」


そう問うと

満面の笑みで

「期待して待ってるね!」


「おじ…お兄さん!このリボンください!」


「はい。まいど!」

支払いを終えると


「袋に詰めるかい?」

と聞かれたが


「いえ!そのままでいいです!」

ソフィアが答える

そういうとツインテールのリボンを解きポニーテールに新しいリボンで縛り直す


いつもの髪型も可愛いがポニーテールも可愛すぎる!

と、感動したのと同時に

フリージアが

「ツインテールの女の子にリボン1個って…」

「ねぇさん言わないで……ソ、ソフィアもう一個いる?」

「ううん!ちょうど髪型も変えたかったし」

と笑顔で返答


これだから俺はモテないんだろう……


「おじさん!また来るねー!」


フリージアが挨拶すると


「おじさんじゃねぇって!」


と、毎回やってるんだろうなと思えるやりとりを終え

俺たちは武具屋を後にした

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