ギルド
少し歩くと教会に似た立派な建物が目に入ってきた
王都で1番とは言わないがここから見える範囲の中では1番大きい建物だ
中からはわいわいと賑やかな雰囲気が出ていた
イメージでは少し重い雰囲気なのかと思っていたが割と入りやすい感じがする
そして半開きのままのドアを押し開け3人で中に入る
20人前後の視線が一気に集まりなんとなく緊張してしまった
ちょうど正面にカウンターがあり受付のお姉さんが立っている
左右にテーブルがあるが椅子は設けられてない
本当は長居するような場所としては造られてないのだろう
周りを見渡すと夢にまで見た掲示板が右手の壁にあった
想像通りの構造で依頼書みたいな紙が無造作に貼られている
そこまでみてようやく気付いたのだが
さっきまでの和気あいあいさが無くなっていた
そして小声で「フリージアだ…」
「あのフリージア?」
などとあちこちで声が聞こえてくる
あー…だから俺らを連れてきたくなかったのかと納得してしまった
どうやらこの半年くらいで冒険者の中でも有名になったのだろう1人で魔獣を討伐して回ってるのだから仕方ない
そう思いながらフリージアの後ろをついていくと
そのまま受付まで行ってギルドカードを差し出すと
受付のお姉さんは裏に行って片手で収まるくらいの袋いっぱいに銅貨を持ってきたのである
後で聞くとギルドは銀行の役割もあり報酬を得ていれば好きな時に好きなだけもらえるらしい
貰うものをもらったフリージアは
「リョウ、ソフィアみたいところある?」
とギルド内で話す
周りを見渡したが、ただ人とテーブルがあるだけでこれといって何もなかったが
「掲示板みていいかな?」
どんな依頼があるのか興味があったので聞いてみると
「もちろん!」と笑顔で返してくれて掲示板に近付こうとすると
その辺りでたむろしていた一回りも二回りも歳上であろう人たちが道をあけ始める
我が姉ながら存在感が凄過ぎる
そして当たり前だが無事掲示板までたどり着いた
貼り紙を見ると
護衛や警備に加え人探しなどあるが報酬としてはやはり魔獣討伐が高額だった
「へぇーこんな感じかぁ」
「もういい?」
「うん。ありがとう!ソフィアは大丈夫?」
「私も大丈夫!色んな依頼があるですね!」
と少し目を輝かせていた
「それじゃ、出ましょうか」
そういうとフリージアは出入り口に向かって歩き始めた
そして言うまでもなくまた人が避け道が出来る
気付けば俺たちしか話をしていのではないか?と思えるほど静まり返っていた
そしてギルドから出て2.3歩、歩いたかという時にギルド内から
「だぁー緊張したぁ!」
「あれがフリージアか」
「オーラがやべぇ」
などと緊張の糸が切れたかの様などよめきが起こっていた
それが聞こえてきて大きく溜息を吐き
「なんか……ごめんね」
とフリージアが謝ってきた
「な、何を言ってるんですか!フリージアさんやっぱり凄いです!みんなに一目置かれてるって事じゃないですか!」
「あんなんだから私は友達もできないのよ。やっぱり王都は嫌いだわ」
と、少し寂しそうにいう
少し重い空気になったので
「さぁて!そのお金で何奢って貰おうかなぁ!」
と銅貨の入った小袋に目をやりおどけてみる
「これはあんたのために引取にいったわけじゃないから!」
すかさずツッコミを入れてくる
たったこれだけでも少し重い空気が和らいだ
せっかく来た王都だし楽しくしないとな
少し日が傾いてきたので
「武具店に行きたいんだけど」
と、提案すると
ソフィアも
「あ!私も行きたいです!」
と賛成してくれたので3人で武具店を目指す事にした




