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冒険の書  作者: らぐらぐ
23/67

第一印象

「ちょっ、ちょっとリョウ君…」心配そうに声をかけるソフィア

「2人ともそこまでにしとけよ〜」興味がなさそうに止めに入るルーカス


睨み合いになった瞬間

「はっはっはー。」とオリバーの笑い声

その笑で睨み合いの緊張感が解け

「お前らもう仲良くなったのかぁ」


「なってませんっ!」

「なってないわよっ!」


返しのセリフがシンクロしてしまい、どっと教室が笑い声に包まれる

和やか雰囲気に変わり興が冷めたヴィクトリアは

ふんっ!

とした定番の態度で自らの席に戻っていったが


お互いの第一印象は最悪だった


「今、配った教科書は全ての基本が書かれている。だが基本が全てでは無い。未だに解明されてない事など教科書に無いことは星の数ほどある。その事を頭に入れてこの学園生活を楽しんでくれ!

よし!では、改めてこの9人で頑張っていこう!」


「はい!」


「では今日はこれで解散だ」


「ありがとうございました!」

全員で声を合わせ挨拶を済ませ思い思いに帰路につく


学園が森の中にあるので校門と呼ばれるような立派なものはないが

西と東に大きな大木が2本ずつ立っていてその間だけは馬車が通れるほどの舗装はされている


学園から見て西側に村がある俺とソフィアは一緒に帰ることになるのだが

他の全員は北にある王都側の村、リナト村の生徒も舗装された道を行くなら一度東の方に出てそこから北に行く山道を通って帰るらしい


1日おきの学園なのでみんなと会うのは明後日となる


「じゃ、またなぁ!」

「おう!また〜」


と軽い挨拶をし家に向かい歩き始める

10分くらいでソフィアの村には着くのだがそこから

リジハマの村まではそのままの速度で歩くと30分くらいかかる


普段のねぇさんとの追いかけっこの事を考えると大した距離ではないのだが

いかんせん1人で帰るとなると少し寂しく30分が長く感じるものだ


ソフィアの村に入りソフィアを家まで送り届けた後は1人でトボトボと帰路につく

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