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転生したらカルタゴ人だったので、ハンニバルを勝たせてローマに勝利します  作者: レモンティー


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第七十八話 ローマ軍が城塞へ食料を運んでいるので、港の外側から補給船を止めることにした

紀元前212年。

タレントゥム。

ローマ軍の城塞は、まだ持ちこたえていた。

理由は簡単だった。

海から補給が届いているのだ。

俺は、港の地図を見つめていた。

「……食料が届くなら、いつまでも守れるよな」

メルカルが頷いた。

「そうですね」

俺は、アドヘルバル提督へ書簡を送った。

『タレントゥムのローマ軍城塞へ、海上補給が続いています』

『補給船の動きを調査し、可能なら妨害したいと考えています』

数週間後。

返事が届いた。

『小規模な艦隊を派遣できる可能性がある』

俺は頷いた。

「……よし」

俺はハンニバルへ報告した。

「海軍と協力して、ローマ軍の補給を妨害したい」

ハンニバルは頷いた。

「必要ですね」

俺は続けた。

「ただし、敵艦隊との決戦は避けたい」

ハンニバルは考え込んだ。

「補給船だけを狙うのですか?」

俺は答えた。

「できればね」

俺は説明した。

「ローマ軍の城塞へ届く食料を減らす」

「……」

「ただし、無理に軍船を失わない」

ハンニバルは頷いた。

「分かりました」

数週間後。

カルタゴ側の小規模な艦隊が、タレントゥム周辺へ到着した。

俺は港で、指揮官と会った。

「遠いところを、ありがとうございます」

指揮官は頷いた。

「こちらこそ」

俺は尋ねた。

「ローマ軍の補給船について、情報はありますか?」

指揮官は答えた。

「いくつかの航路を使っているようです」

俺は頷いた。

「なるほど」

俺は、商船航路情報網の記録を広げた。

ローマ軍船の目撃情報。

補給船の通過地点。

そして、港の利用状況。

指揮官は驚いた。

「……商人が、ここまで調べているのか?」

俺は答えた。

「普通の航海情報を集めただけです」

指揮官は頷いた。

「十分に役立ちます」

数日後。

カルタゴ側の艦隊は、ローマ軍の補給船を警戒し始めた。

だが、簡単には見つからなかった。

俺は報告を聞いて眉をひそめた。

「……相手も警戒しているな」

メルカルが頷いた。

「そうですね」

数週間後。

最初の成果があった。

ローマ軍の補給船が、カルタゴ側の艦隊を警戒して航路を変更したのだ。

俺は報告を聞いて頷いた。

「……よし」

メルカルが尋ねた。

「撃沈したんですか?」

俺は首を振った。

「いや」

「……?」

「でも、補給が遅れた」

俺は続けた。

「それだけでも意味がある」

だが、ローマ軍も対抗してきた。

護衛艦を増やしたのだ。

俺は報告書を見つめた。

「……やっぱり、そうなるか」

メルカルが尋ねた。

「どうします?」

俺は答えた。

「無理に戦わない」

俺は、海軍指揮官へ提案した。

「敵の護衛艦が多い場合は、攻撃を避けてください」

指揮官は頷いた。

「了解した」

俺は続けた。

「目的は、敵艦隊を沈めることではありません」

「……」

「城塞への補給を減らすことです」

指揮官は頷いた。

「分かっています」

数か月後。

ローマ軍の城塞では、補給が不安定になり始めた。

だが、完全に止まったわけではない。

俺は報告書を見つめた。

「……まだ持ちこたえるか」

メルカルが頷いた。

「そうですね」

俺は、ハンニバルへ報告した。

「海上補給を一部妨害できている」

ハンニバルは頷いた。

「それはよかった」

俺は続けた。

「でも、城塞はまだ落ちない」

ハンニバルは考え込んだ。

「長期戦になりますね」

俺は頷いた。

「そうだね」

その夜。

俺は港を見つめていた。

船。

倉庫。

そして、城塞。

ローマ軍は、まだ抵抗している。

だが、カルタゴ側も少しずつ状況を改善していた。

俺は呟いた。

「……時間がかかるな」

そのとき。

メルカルが、新しい報告書を持ってきた。

「アドン殿!」

俺は顔を上げた。

「何?」

メルカルは答えた。

「ローマ軍が、タレントゥム周辺の街道を攻撃し始めたようです!」

俺は眉をひそめた。

「……陸から?」

メルカルは頷いた。

「はい!」

俺は地図を広げた。

ローマ軍は、海上補給を妨害された代わりに、陸上でカルタゴ軍の補給路を狙い始めたのだ。

俺はため息をついた。

「……本当に、簡単にはいかないな」

そして、静かに言った。

「今度は、陸上の補給路を守ろう」

タレントゥムをめぐる戦いは、港だけでなく、周辺地域全体へ広がり始めていた。

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