北の村
勇者は北の村に到着し、教会を探していると、「大魔王」という表札が掲げられている家を見つけた。
勇者はその家に上がり込んだ。
「そこにいるのか大魔王!」
「表札を見間違えていますよ。私は大魔王ではなく大麻王です。」
「どちらにせよダメじゃないか」
「鋭いな、貴様。ならここで死んでもらおう。」
そう言うと大麻王は怪しい4つの袋を取り出した。
そのとき、何者かがドアを蹴破って入ってきた。
「見つけたぞ大麻王!」
「なっ、お前は伝説の医者ステロイド山田じゃないか!さすがに分が悪いか…覚えてろよ!」
大麻王は窓から逃げて行った。
「あなたすごいんですね。(勅書を見せながら)実は私、魔王を倒しに行くんです。なので仲間に加わってくれませんか。」
「いいでしょう。」
「では、祝福を受けに教会へ向かいましょう。」
二人は教会の中へ入った。司祭が出迎えた。
「…なるほど、魔王討伐に向かわれるのですね。ではすぐに儀式の準備を始めましょう。」
「(ステロイド山田が)待っている間聖書を借りることは可能でしょうか。改宗したばかりで。」
「ええ、いいですよ、もちろん。」
ステロイド山田は聖書を受け取るとそれにマジックで「山田」とサインをした。
「ピエエエエエエエエ」
「礼には及びません。」
「殺してやる!」
司祭はメイスを振り上げたが、ステロイド山田は慌てず聖書にコーヒーカップを突きつけると「こいつがどうなってもいいのか!」と言った。
司祭はどうすることもできず、「このことはいずれ全国の教会に知れ渡ることになるぞ!うわあああああん!」と言って走り去っていった。
勇者はステロイド山田に向き直って言った。
「流石にやりすぎだぞ。死ね。」
勇者は剣を抜いた。それと同時にステロイド山田も飛びのき戦闘態勢をとる。
数秒の睨み合いの後、ステロイド山田が注射器やメスを勇者に投げつけた。
戦闘が始まった。
勇者は注射器やメスを剣を振るって防ぐ。すると、山田が巨大な注射器を構えたので警戒して物陰に隠れた。
だが、何も起こらないので山田の様子をちらっと見ると、何と山田は注射器を自分に刺していた。彼はまるで別人のようなたくましい姿になると、こちらに突っ込んできた。
こちらも剣で立ち向かい、剣と拳の打ち合いとなる。自分が押されていると思った勇者はアリを踏みつぶした経験を活かし、山田の足を思いっきり踏みつけた。
あまりの痛みに山田はひるみ、何度も斬撃を浴びる。すると山田は教会の机を投げ上げ、教会の一部を崩落させたため、勇者は慌てて教会から脱出した。
急いで山田のもとへ向かうと、山田は既にAEDを装着し、体中に電気を纏っていた。彼はまた突っ込んできた。
勇者は背負っていた盾を投げつけて相手の視界を奪うと、AEDを切りつけてその場を離れた。
そして、山田が再び突進しようとしたときにAEDが爆発した。
勇者は倒れた山田を踏みつけながら言った。
「反省したか」
「はい。すみませんでした。」
「騒ぎを起こしてしまったから、人気のないところで修行するぞ。いいな。」
「はい。わかりました。」
二人は北の村を去り、森に向かった。




