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婚約破棄と、それにまつわるあれこれ。  作者: たまご


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8/8

抑止力。

 あの日、第二王子による婚約破棄がなされていたのならば。


 悪役令嬢アリシアは、覚えのない罪により古い塔に幽閉され、短い一生を終えるはずであった。


 侯爵令嬢マーガレットは、親友の冤罪を晴らそうと奔走し、その最中に何者かの手によって命を落とすはずであった。


 その事に激怒した隣国の王子達の進言により、国交は断絶。

 やがて、二国間で戦争が始まった。


 娘を陥れた第二王子を憎んだアリシアの父親は隣国と通じ、その罪により処刑された。


 光魔法を使えるヒロインのユミィは、「聖女」として祀り上げられ、最前線に身を置く事を強要された。


 ユミィを慕う騎士団長の息子であるリカルドは、彼女と共に戦場へ向かい、そこで命を落とした。


 子爵令息アレクの住む子爵領は、主戦場の一つとなり、領民や農作物などに多大なる被害を被った。


 親友と父親の末路を知ったアリシアは、絶望した。


 恨みと、悲しみと、憎しみと、ありとあらゆる負の感情に心を失い、この世の深淵へと身を置いた。

 

 アリシアを贄として、決して目覚めてはならないナニかがこの世に姿を現した。


 アリシアの怨みにより、真っ先に王家が滅んだ。

 そして、あの婚約破棄の場にいた全ての者が報いを受けた。


 ソレはやがて、国を、大陸を、世界を滅ぼした。




 これらは、全て仮定の話である。




               完




 


 

これにて完結となります。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 起承転結がすばらしい。 それぞれに人生が、背景があってすばらしい。 [気になる点] マーガレット様、がんば。 [一言] アリシアさん、世界を巻き込んだ自殺はやめて・・・? 人一人の恨みと、…
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