表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WONDERZ  作者: シマオヒロ
襲撃編
PR
26/52

同期たち②

第3章突入!

WONDERZ 第26話

同期たち②


「一体何が起きてんだよ…!」

武尊は動けずに床を拳で打った。

「久瀬!大丈夫か!久瀬!」

郷原が久瀬の頭を膝に乗せ声をかける。

「……大丈夫に見えますか…」

久瀬は細い声で答える。

「久瀬!」

武尊も久瀬に寄る。

「早く花澤先生に!」

「そうしたいが…どうも行かせてもらえなさそうだぞ…!」

郷原は目の前にいる侵入者たちを睨む。

「おい!殺す気ないって言ってたろ!!このままじゃ死ぬぞ!」

武尊が侵入者に向けた怒りに侵入者の一人が答える。

「まあ落ち着けよ青年。すぐに終わる。少しだけ大人しくしていてくれ。」

「くっそ…!!」



熱血速攻バーニングファイアー…!!!」

床が軋んだ。侵入者たちが振り向いたその瞬間に、3人ともが宙に舞う。

「!!」


松岡は風のように3人の真下に位置取る。


「お目覚めですか先生!大人しくしといてくださいよ!」

宙を舞う侵入者たちはそれぞれに凶器を手に持つ。


「──墜掌撃(スマッシュ)!!!」

「?!!」


大きな音と共に宙に舞った侵入者が3人とも床に叩きつけられる。教室の机はその場所を中心に外へと弾かれた。


「先生!」

「すまん…お前たち…!怖い思いをさせたな…。小田桐、こいつらの拘束を頼む。」


小田桐は能力で侵入者を拘束した。

「久瀬は俺が花澤先生のところへ連れていく。」

松岡が言う。

「先生、真樹が危ないかもしれない。」

「真樹?」

「医療班の宮國。幼なじみなんだ…!あいつらは権藤所長と真樹に用があるって言ってた。」

「所長…?話が読めないな、わかった。とにかく、俺が久瀬を連れていく。宮國に関しては川越教官が一緒にいるはずだ、心配するな。」

「…わかった」


同刻、医療班側。

「なんですか?あなた方は」

川越は2人の侵入者と対峙する。

「客人に見えますか?」

「それが答えってことでいいのね?みんな!離れてて!」

医療組の教習生たちはひとかたまりになって教室の隅に避難する。

「先生!」

「大丈夫!安心して!あなたたちには指一本触れさせない!一応これでもプロなのよ。」

「生徒思いの先生で泣けますね」

侵入者の1人が言う。

「学のない煽りするのね、無免許?」

「いりますか?そんなもの」

「いるに決まってるでしょ…!」

川越は侵入者に向かって突進する。侵入者たちは持っていた鉄パイプを振り上げた。


「──温度燗理サーモグラフィ


川越は侵入者の振り抜く鉄パイプをかわし、その鉄パイプに触れる。

「クールダウン!!」

鉄パイプの温度が急激に下がる。

「冷めた…!」

侵入者たちは鉄パイプから手を離す。

「な、離れない…?!」

「学がないのね、氷点下に近い鉄に触れると手の表面の水分が急激に凍結し、くっついて離れない、接着現象が起こる。やっぱり勉強はしておくものね」

「こんなもん…!」

侵入者は鉄パイプを握り直し、川越に振り抜く。

「ヒートアップ!!」

川越が侵入者たちの胸部に触れる。

「熱つ…!」

その瞬間、侵入者たちは天を仰いで倒れた。

「?!」

教習生たちが驚く。

「ヒートショック。聞いたことあるでしょ?寒い日に温かいお風呂に入ると危ないってやつ。寒暖差によって急激な血管の収縮と膨張が起きると、心臓に深刻なダメージがかかる。」

川越は侵入者の手足をテーピング用のテープで固定し、教習生たちに向き直る。


「ね、勉強って大事でしょ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ