表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WONDERZ  作者: シマオヒロ
37期編
PR
25/52

AdamTerrace

警報の理由…!

「これはチャイムじゃない…警報だ──。」

感じたことの無い緊張感が走る。

「警報…?」

柿沼の問いに松岡が答える。

「まだ何が起きたかは分からん。だが少なくともチャイムでないことは間違いない。お前らは動くな。」

「なにか普通ではなさそうだな」

郷原が言う。

「大丈夫かな…」

不安そうに言った森田に武尊が答える。

「ここは大丈夫じゃねえか?松岡先生もいるし」

「だといいけど…」

その瞬間、教室の外でガシャン、という大きな音がする。松岡が言う。

「どうやら只事ではなさそうだな…お前らは一箇所に固まって動くな、俺が見てくる」

松岡は外に出ようと扉を開ける。


ガァン!!!


松岡が教室の中に弾き飛ばされた。教卓に当たり、教卓が倒れる。

「きゃあ!!!」

三浦が声を出したと同時に教室の外から1人の男が入ってくる。

「お?当たりか?」

「なんだアイツ…!」

「団子みてえにかたまりやがって…おいお前ェら!ミヤクニってのはどいつだ?!」

「真樹…!?」

武尊はその思ってもいなかった名前に反応する。

「お?お前知ってるのか?どいつだ?」

その男は砕けたドアを踏みながら武尊に近付いてくる。

「なんで真樹だ…?」

「知らねえよ、神田さんに連れてこいって言われてるだけだ」

「神田…?」

「いいから教えろ、ミヤクニってのはどいつだ!!」

男が発する圧力(プレッシャー)に同期たちはみな、動けずにいた。


──1人を除いて。


呪蹴梦(じゅげむ)


武尊の後方からとてつもない速度で接近する。久瀬が侵入者の顔面に強烈な蹴りを叩き込んだ。

「ぐぅ?!」

その侵入者は奥のホワイトボードに叩きつけられる。

「久瀬?!」

「明らかな敵意と殺意。考えるまでもなく、敵です。動くなと言われてますが、松岡先生は今動けない。怨霊調節(ゴーストマスターズ)

何度も経験した空気がビリビリと振動する感覚。恐怖が教室中に充満する。侵入者が顔を上げる。

「なんだ?やれそうなのがいるじゃねえか」

「あなたよりは恐らく」

「生意気なガキだ…!」

侵入者は立ち上がる。

切斬舞威(キリキリマイ)!!」

侵入者の男の手首が高速で回転する。その回転する手は、机を簡単に割いた。

「AdamTerrace(アダムテラス)、萌芽隊、宍戸(ししど)だ!お前、名は?」

「AdamTerrace…?名乗るほどの者ではないですよ、教習生です。」

「話の通じねえクソガキが…!」

宍戸が腰を落とす。

「いくよ花…」

ドンッ

久瀬の背中に鋭い痛みが走る。久瀬は背中を向き直す。

「なんで…あなたが……?!」

「ごめんね久瀬くん。この中で君だけは厄介なんだ。宍戸…萌芽隊か。情報の共有がまるで出来てないね」

久瀬が背中から血を流し倒れる。

「藤丸さん……?」

武尊の問いに見向きもせずに藤丸は宍戸に近付く。

「藤丸…あんたか、教習生に紛れてる『果核二番』ってのは。」

「ここにはバニシング・ポイントはいないよ。僕が案内しよう。」

「藤丸さん…!どういうことだよ…!」

「ごめんね、武尊。改めて自己紹介だ。AdamTerrace(アダムテラス)果核二番(かかくにばん)、藤丸聖だ。」

「全然分かんねえよ…!何言ってんだあんた…!!」

「久瀬!」

郷原が久瀬に近付く。

「背中を刺されてる、急いで花澤先生に!」

「急所は外してる。死人を出すつもりはない。僕らの目的は宮國さんと権藤所長だけだから。同期のよしみだ、これ以上君たちを傷つけたくはない。大人しくしていてくれ。」

「だからなんで真樹だ?!真樹になにするつもりだよ!」

「彼女の力が未来のために必要だからだよ」

「説明が足りねえだろ…!」

「ハナから分かってもらえるとは思ってないさ」

壊れた扉の奥から3人の別の侵入者が入ってくる。

「これは君たちと違って『戦える』戦闘員だ。よく考えてくれ。無駄に死にたくはないだろう?」

藤丸はくるりと向き直り、教室を出ていく。

「藤丸!!!!!」

「武尊くん!」

飛び出そうとする武尊を森田が必死に抑える。

「先生たちもいるはずだ、僕らが無闇に動かない方がいい!宮國さんはきっと大丈夫だ!」

「…くっそ…!なんなんだよ…!」


37期生たちは、去っていく同期の背中をただ見ていることしかできなかった。

読んでいただきましてありがとうございました!

第2章完結まで読んで頂いた方ありがとうございました!

次回より第3章。

これからもWONDERZをよろしくお願いします。

面白いと思ったらブクマや評価も頂けると

今後の励みになります。よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ