↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
45/60

貧乏サウナ

「暑いなあ。」


友人が呟く。


「暑い。」


相槌を打つのが面倒なくらいの暑さ。俺は会話すらしたくなかった。


「お風呂入りたいなあ。」

「入りたい。」


「お風呂に入ったら、やっぱりサウナ行きたいよなあ。」

「だね。」


「でも、金ないよなあ。」

「ね。」


「そうだ!!!」


友人が目を輝かせながらこちらを見た。


「いいことを思いついた!!!無料のサウナ!!!」

「そう。」


友人から余計な熱量を感じ、さらに暑くなるような気がして、不快な気持ちでいっぱいだった。

しかし、友人があまりにも自信を持っていたので、そのひらめきに従うことにした。


ーーーーー


「なんか、気持ちよくね。」

「うん、意外と。」


「整った気がするよね。」

「うん。」


「サウナだよね、これ。」

「ね。」


俺は気持ちいい時間を過ごしたいが故に、友人と会話をしたくなかった。


外を1時間歩き、クーラー効いたお店の中で5分。また外を歩いて・・・の繰り返しを3セット。最後に行き着いたのは、家財コーナーソファの上。トドのように横たわる、男性2名。

意識は心地よくボーッとしている。


「お客様。お客様。起きてください、お客様。」


そうしていると、すぐに店員に起こされた。そんなにいたつもりはないのだが。

いや違う。店員の後ろに家族連れがいた。ソファを選ぶのに、我々が邪魔だったのだろう。


「すみません。すぐにどきますので。」


友人と、ふらふらとした足取りでソファを離れる。

後ろから幼稚園児の声がした。


「なんかここくちゃーい。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。