表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/38

焼きネギラーメン

小さな田舎の駅前にて、看板の汚いラーメン屋があった。

ネットで調べると、評価もまあまあ良かった。焼きネギラーメンというのが、看板メニューらしい。


ガラガラっと戸を開けて中に入る。

入った瞬間に漂ってきたのは、焦げたような匂いだった。


(これが、焼きネギなのか!強烈だなあ・・・。)


そんなことを考えていると、厨房の中に店主がいるのが見えた。


「あの・・・どこに座っても大丈夫ですか?」

「・・・。」


かなりご高齢の人と見える。

俺の声も届いていない様子であり、一生懸命に火を操っている。


(まあ、いいか。ゆっくり待って、店主がこちらに来たら注文しよう。)


天井まで届きそうな、大きな火。モクモクと立ち込める白い煙。店内はだんだん煙っぽくなってきた。


「ああー!!!ダメだ!!!上手くいかねえ!!!」


店主が急に叫んだ。

やはり、年をとると体が言うことを聞かないのだろう。

もしかしたら、焼きネギラーメンが食べれるのは、これが最初で最後かもしれない。どれほど時間がかかっても、食べてみたいものだ。


「おい、あんた。そこで何してるんだい?」


ちょうど店主がこっちに来た。


「あ、忙しいところすいません。焼きネギラーメンひとつください!」

「何呑気なこと言ってるんだい!」


店主は怒鳴りながら、店の外へと駆けていく。


「火事だよ火事!!!早くここから逃げて!!!」


厨房を見ると、火は天井に燃え移り、黒い煙が立ち込めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ