エピローグ
昔、早くに亡くなってしまいました病弱な少女が居りました。
少女は本が大好きで、本の世界から見える外の世界に憧れておりました。
彼女は身体が弱かったので、幽霊になって初めて走ることが出来ました。
走って、飛んで、死んだ後の世を楽しんでおりました。
ある時、敵に襲われている幼い王子様と出会います。
王子様を助けた少女は自分の姿は見えないだろうとすぐに去ろうとしました。
ところが、王子様は幽霊になった少女を見ることができ、話すこともできました。
王子様は敵から逃げてきたことを素直に話します。
そこで少女は王子様に『知識と言う武器』があるという事を教えたのです。
王子様は少女の言葉を信じ、『知識と言う武器』をたくさん持ちました。少女はその時間が楽しくて仕方ありませんでした。でも知識を付けた王子様は知ってしまうのです。
『このままでは君が悪霊になってしまう。僕が心配かもしれない。でも、君に悪霊になって欲しくない。』
少女は自分が悪霊になりかけているのを知っていました。でも、王子様が心配だったのです。
『大丈夫、僕には君がくれた『武器』がたくさんある。だから、安心して逝ってほしい。』
王子様は彼女の手の甲にキスを落して、最後のお別れをしました。
少女は悩みましたが、王子様の言うとおりに天に昇りました。
実は王子様はこの少女の生まれ変わりを探すつもりで、少女に印をつけました。
次は、自分が『知識と言う武器』で少女を守れるように強くなるつもりでした。
時は流れて十数年。二人は思わぬところで再会するのです。
王家の舞踏会。
王子様は思わずその少女を捕まえてしまいました。自分の付けた印を持つ少女。宰相閣下のお嬢様でした。生まれ変わった少女は王子様のことをしっかりと覚えておりました。
王子様は直ぐに宰相閣下に少女と結婚させてほしい旨を伝えます。
ですが、宰相閣下は首を縦に振りませんでした。
諦めない王子様に、宰相閣下が出した条件は『国を安定させたのならば、娘を嫁がせます。』とのことでした。
それは、簡単なことではありません。
でも、王子様は諦めずに国の不正をどんどん正していきます。
しかも武力は一切使わず、『知識と言う武器』を使ったのです。
血の流れない改革を終えた王子様はもう一度、宰相閣下へお願いに行きます。
宰相閣下は諦めたように結婚の許可を出しました。
王子様は喜んで、少女に会いに行きます。
すると、少女も待っていてくれたのです。
二人は再会と共に熱い抱擁を交わしました。
少女の目には涙が浮かんでおりました。
そして二人は『知識と言う武器』を使って、世の中を長く、平和にしましたとさ。
めでたし、めでたし。
こちらまで読んでいただきありがとうございます!
そして、前作含め、評価、感想等ありがとうございます!
前回の『確かに初恋だったが、そこまで外堀を埋められると逆に困る』に出てきましたロミオのお兄様、オセロお兄様の話です!
ちょっとこちらの話で出てきた、レイアお兄様の話も現在考えております。
次はお兄様の方にするか、第一王女とブルータスの話にするかは考え中ですが、また書ければ書いていきたいと思います。




