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死んだあとから溺愛されています!外堀?ここに堀なんてあったのですか?  作者: まるちーるだ


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しがない侍女から見た第二王子とお嬢様


Act.10


次期宰相と言われている第二王子のオセロ殿下。本日はこの王子殿下の結婚式です。


わたくしですか?


しがない侍女なので特に考えないでいただきたいです。


まあ、オセロ殿下は昔からある女性に恋をされていました。わたくし、オセロ殿下がまだ幼い頃からの付き合いで、その女性の方のすばらしさを延々と聞いておりました。その方がまさか宰相閣下の一人娘だとは思っておりませんでしたが!


でも、宰相閣下のお嬢様のおかげで、オセロ殿下を合法的に磨けるのはわたくしとしましては感謝しかございません!!髪の毛の艶を出したい、健康な髪にしたいと言われたときは、侍女のスキルを全面に活かしまして、オセロ殿下の御髪を絹のような光沢が出るまで仕上げましたわ!!


で、お相手のお嬢様は宰相閣下の美貌と、宰相夫人の色を受け継がれたお嬢様ですが、少々、天然系だと思います。オセロ殿下は細かいことを気にされるたちですので、おおらかなお嬢様と相性がよろしかったのでしょう。


そしてその二人の門出!!


何としてもお嬢様を国一番に輝かせないと!!と皆張り切っております。


そして、一つ、オセロ殿下からのサプライズもあります。

エステが終わったお嬢様にダミーで見せていたモノではなく、『本物のウエディングドレス』をお披露目させていただきました。聞くとことによると、こちらのドレスは今の宰相夫人、その先代の侯爵夫人も纏われたウエディングドレスだそうで、今回、王子に嫁がれるお嬢様は身に着けることは本来できません。ですが、オセロ殿下が歴代の侯爵夫人が纏ったドレスを次期侯爵夫人(・・・・・・)となられるお嬢様に着せてあげたいと、国王夫妻を説得されたのです。


もちろん、お嬢様は感極まって泣き出しておりましたが、泣くことも想定して、メイクはしておりませんでした。出来る侍女は違うのです。


オセロ殿下は、第三王子ロミオ殿下が成人されました時点で侯爵家へ婿入りし、宰相閣下のお家、つまりキプロス侯爵家は公爵家へ格上げされます。まあ、今回、オセロ殿下と宰相閣下の『革新派の大粛清』の報酬なのでしょう。この偉業は、後々、ソネット王国の中でも一番と言われる偉業として語り継がれるでしょう。


まあ、こっそり教えてくれた話ですが、なんでも、お嬢様と一緒になりたくて、国を安定させたと言うので、オセロ殿下は意外と情熱的な方なのです。


まあ、残念なことに、今回の民衆の関心はオセロ殿下ではなく、弟君のロミオ殿下なのです。何せ、弟君のロミオ殿下は『双黒』。その婚約者の隣国の皇女様も『双黒』でして、まあ、並んだら美しいこと!!


でも、今回の主役であらせられるお嬢様に『主役よりも目立つなんて!!』とプンプンと怒っていましたら、お嬢様は笑ってこう、言われました。


「オセロ様らしいと思いますよ?あの方は表立って何かやるよりも暗躍する方が生き生きとしていますし、ヒーローよりも、ダークヒーローなのですよ。」


思わず、納得してしまいました。まあ、そんなことを話しながら花嫁衣装に着替えるお嬢様はもう、とても綺麗でした!!王女様たちも次々に見に来られて、「今回のヴェール持ちはわたくしですわ!お姉様!!」と第二王女様が胸を張って言っておられました。


もう、微笑ましいです。


この度の結婚式は王室としては『異例』が多くなりましたが、我がソネット王国としましては歴代最高の来賓者数となりましたし、歴代最高の同盟国が祝辞を送ってくださいました。


中でも、長い間、戦争状態であった隣国の皇帝陛下のお姉様がいらしたことは、本当に平和な世界になったのだと実感させられました。


ある意味では、ダークヒーローとそのヒロインに相応しい結婚式だったと思います。


お二方の門出をわたくしは心の底からお祝い申し上げます。


ただ、もっとお二方の事を見たいので、キプロス侯爵家へ臣籍降下する際は、是非、一緒に行きたいと、密かに思っているのです。


まあ、まだお二方には一切言っておりませんが、多分許して下さるでしょう。




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