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moment  作者: しん
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第二十八幕

ナナーside


長州藩邸に着くと、小五郎さんは酔い潰れた晋作さんを部屋に寝かしに行った。

わたしはその間にお風呂を頂くことに…

「ふぅ〜いい気持ちぃ〜」

身体を洗っていると

「湯加減はどうだい?」

「あ、小五郎さん。ちょうどいいですよ」

カラカラ…

「ん?」

「ほぇ!?こ、こここ小五郎さん!?」

「うん?せっかくだから背中を流そうと思ってね」

いやいやいや!自然に入って来たけど、

この時代って男女一緒にお風呂に入るものだっけ?

一人で悶々と考えて固まっていると…

「嫌だったかい?」

「え!嫌というわけでは、」

「そうか、それはよかった」

と言って隣で髪を洗い始めた。

め、めめめ目のやり場に困るよ〜


小五郎ーside


顔を真っ赤にしているナナさんの小さい背中を優しく洗う。

「痒いところはないかな」

「だ、だだだいじょうぶで、すっ!」

「くっ。ふふふ」

「笑わないでください!小五郎さんの意地悪っ」

子どものように頬を膨らませる。

「つ、次はわたしが小五郎さんの背中洗いますから!」

「ありがとう」

「いいえ〜」

ゴシゴシ。

「小五郎さんって意外と筋肉質…」

「ん?」

「あ、その。逞しくて素敵だなぁと思いまして」

嬉しいことを言ってくれる。

「足も洗わないとね」

ナナさんの足に手を添える。

「えー!そそんな、足は自分で洗いますから!」

「わたしが洗ってあげたいんだ。ダメかい?」

「ダメじゃ、ないですけど」

「よかった」

大事なところを小さな手拭いで隠してはいるが

白くて滑らかな肌が美しい。

華奢な体付きからは想像もできないくらい豊かな乳房が手拭いから溢れている。

丁寧に足の指を洗っていく。

「んっ、ふっん」

時折り艶かしい声が漏れ出る。

「くすぐったいかい?」

「ん、すこし…」

ゆっくりとふくらはぎから太ももへと手を滑らせる。

「はっん、こ、ごろさん。も…うだ、め」

とろんとした表情でやめてくれと懇願する様がたまらない。

「やめていいのかい?」

「え、」

「まだ前が洗い終わってないよ」

「こ、ここは大丈夫です!もう、恥ずかしくて…」

「恥ずかしいなら目を覆っているといい」

ナナさんの手を取り自身の目を覆わせる。

押さえていた手拭いがはらり、と落ちてたわわな乳房が露わになる。

だが、私の目はその上にある首筋の赤い痕に釘付けになった。

「ナナさん、これは?」

「え、?」

首筋の痕を指で撫でる。

「あっ、それは大久保さんが」

あの狸め。牽制のつもりか…

「大久保さんと寝たのかい?」

「ま、まさか!」

あたふたとする様子から見るに床を一緒にはしていないようだな。

「そろそろ上がろうか、のぼせてしまうね」

「あ、はい」


ナナーside


はぁ〜、心臓が止まるかと思った。

小五郎さんってば絶対おもしろがってる気がする。

そんなことを考えながら晋作さんの部屋に向かう。

「晋作さん?」

返事は返ってこない。

「寝ちゃったかな」

カラカラ。

そっと部屋に入る。

「すぅ〜すう」

結構お酒飲んでたから発作が起きるんじゃないかって心配したんだけど、大丈夫そう。

「よかった」

眠っている晋作さんの前髪を上げて熱を測ろうと顔を近づける。


晋作ーside


「ん、」

誰だ?ナナ…?

「よかった」

俺の前髪を上げて顔を近づけてくる。

「何だ、夜這いか?」

「あ、起こしちゃいました?

 晋作さん宴会でお酒たくさん飲んでたから…」

「心配してくれたのか?」

「はい、いつ発作が出るかわからないので。

 少しじっとしててくださいね」

俺の額に自分の額をつけて熱を測る。

こいつは、無防備にも程があるぞ!

こっちの身にもなれってんだ、ったく。

「熱は無さそうですね」

「そ、そうか」

「…なあ」

「ん?」

「ナナさんいるかい」

カラカラ。

「小五郎さん、どうかしましたか?」

「さっきは長風呂させてしまったからね、お水でもどうかと思って」

ん?長風呂させただと?

「おい、小五郎どういうことだ」

「何でもないさ。ね、ナナさん?」

「あ、えっと。は、はい…」

「それじゃあ、わたしは部屋に戻るからナナさんも早めに休むんだよ」

「はい、おやすみなさい」


ナナーside


小五郎さん!何爆弾だけ投下して行っちゃうの?

そ〜っと後ろを振り向くと、晋作さんの低い声が響く

「長風呂って?」

「え?!えっと、今日は疲れたからそろそろわたしも寝ようかな〜」

部屋に戻ろうと立ち上がるが腕を掴まれる。

「あの、晋作さん?」

「長風呂って」

ぐいっ。

「何のことだ」

ギラリと晋作さんの目が光る。

「し、しんさくさ…ん」

「言えないのか?」

「うぅ…あの」

「言うこと聞かない子にはお仕置きしないとな」

晋作さんの手が着物の裾をはだけて太ももをさする。

「ひゃっ」

「ちゃんと言うから、!」

「いい子だ」

「その、小五郎さんが背中を流してくれて」

「何!?小五郎と風呂に入ったのか?!!」


晋作ーside


「せ、背中を洗ってくれただけで何もないよ?」

小五郎のやつ、もう俺に気を使うつもりねぇな。

「本当に背中だけか?」

「へっ?!…あ、あと足も洗ってくれたかな」

なっ、小五郎もそうだがコイツも無防備過ぎるぞ!

「どういう風に洗ってもらったんだ?」

「どうって、普通だよ」

「こうか?」

ナナの足を撫でながら聞く。

「やっ、晋作さんやめて」

「あいつには触らせたのに俺はダメなのか?」

「それは…!んっ、はぁん、」

ゆっくりと内腿を撫で回す。

「あっ、しん、さくさ…やめっ」

自分の喘ぎ声が恥ずかしいのか、俺の胸に顔を埋めてくる。

「そんな声出して気持ちいいのか?」

「ん、そんなことっない、」

少し危機感を持たせるだけのつもりだったが…

これは抑えきれないかもな。

このまま俺のものにして、、

「ふっ、ひっく。っく」

「!すまん!泣かせるつもりはなかったんだ」

くそっ、何やってんだ俺は。

「悪い。つい調子に乗った。許せ」

抱きしめながらトントンとナナの背中をさする。

「す〜っ。すぅ」

寝たか…

ナナを布団の上に寝かせて部屋を出る。

「風呂にでも入るか」

カラカラ。

身体を洗いながら、ナナと小五郎が一緒に風呂に入ったことを思い出す。

「くそっ、気に食わん」

坂本が引いたと思ったら、大久保さんに小五郎…

何か手を打たねぇと。

つづく

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