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左胸に輝く証 (300字SS)
左胸に都市の紋章が縫い付けられた真っ黒なジャケットを羽織ると、自然と身が引き締まる思いになる。
はじめはカッコいい服を着れて喜んでいた。
だが、今ではこれを羽織ると、重圧感に潰されそうになる。
都市の治安を守る、象徴ともいえる服。同時に恨み辛みを吐かされる対象となる服でもあった。
柄の悪い人間に目を付けられたり、都市の犬と蔑まれたりと、随分と嫌な思いをした。
それでも発展し続ける都市を守ることに誇りを持っている。だから、この上着を脱いだりはしないのだ。
明日から俺に後輩が付くらしい。目を輝かせて来るのだろうか。
厳しい現実が待ち構えているが、少しでもそれを和らげるよう、俺が色々と教えていきたい。
2020年11月、第70回Twitter 300ss参加作品。お題『服』。
前日談直前のギルベール視点です。




