第143話 さみしさ
学校が再開して数日。連休明け特有のけだるさを残しつつもいつもの日常に慣れて来た。
それでも一日の課業は疲れるもので、今、帰りのHRが終わりホッと一息ついた。
「やーっと終わった~」
「お疲れ様です中島さん」
俺たちはクラスの皆と会話をしながらいそいそと帰宅の準備をする。
「セレスティーナさんたちどうしたんだ?そんなに急いで」
「今日ちょっと予定があってな」
その言葉で察してくれたのか、遼たちは道を開けてくれる。
「ありがとう」
俺たちは足早に学校を去った。
◇
「ただいま」
「ただいま帰りました」
「あー!あー!」
家に帰ると、渚沙の泣き声が聞こえてくる。
急いでリビングに向かうと、なんとか泣き止ませようとあやしている母さんとケインの姿があった。
「どうしたんだ?」
「わからないわ~お昼からずっとこの調子で……」
「渚沙~どうしたんですか~」
母さんに変わってセレスが渚沙を抱く。
「あー!あー!」
「渚沙~お母様ですよ~」
「あー!あ……あう!」
暫くあやしていると、渚沙は泣きやみ、笑みを見せる。
「流石お母さんね~すぐに泣き止んだ」
「もしかすると、淋しかったのかもしれませんね」
「……淋しいと思ってくれたのですか?」
「あう!」
「渚沙様の月齢だと、親を知覚できると聞きます。ここ数日日中いらっしゃらなかったので、それで淋しくなったのではないでしょうか?」
呑気に笑う渚沙。
そんな我が子が愛おしくなり、ぎゅっと抱き寄せる。
「……ありがとうございます。そこまで想ってくれて」
「あう?」
「いえ、さあ渚沙、一緒に遊びましょうね」
「あ、ズルいぞ」
「カズヤさんも一緒に、ですね」
「あう!」
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