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勇者として召喚された俺(17)嫁と娘を連れて帰宅します!  作者: 雪代ゆき


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第133話 お正月

「「「あけましておめでとうございます」」」

「あう!」


年越し番組を見ながらも言ったが、改めて。


元旦、家のリビングにて。

家族全員揃っての正月の挨拶だ。


「あけましておめでとう、今年もどうぞよろしくね」

「お雑煮できましたよ〜」


お節とお雑煮を囲んでみんなで食卓につく。


「どれ、お年玉をやろう」


そう言って懐を探る父さんにアリシアが驚きの声を上げる。


「良いのですか?」

「もちろん、だって私たちは祖父母なのだからね」

「遠慮せずに受け取ってね〜」

「あ、ありがとうございます」


おずおずと受け取るアリシア。

羽鳥家では親からは貰わず、祖父母や親族から受け取るものという暗黙の了解がある。

我が家もそれを踏襲したい。


「そんな大した額は言ってないけどねぇ〜」

「いえ!大切に使わせて頂きます!」

「渚沙くんの分もあるからね〜」

「ありがとうございますお義母様」


渚沙のお年玉は預かっておいて、渚沙が大人になったら渡そう。

ちゃんと渚沙用の口座も用意しておかないとな。


「お父さん、私には〜?」

「おじいちゃんから貰いなさい」

「え〜ケチ」

「お祖父様がいらっしゃるのですか?」


セレスの何気ない一言に俺たちは凍りつく。


「まずい、おじいちゃんにセレスたちのこと、言ってない」

「あ、あー!」

「あらあら本当だわ〜」


父方の祖父母はもう他界しており、母方の祖父のみ残っているのが羽鳥家の家族構成だ。

母方の祖父、(つかさ)は親戚皆からの評判は総じて陰が薄い。

よくも悪くも存在感を感じさせない人柄なのだ。

今回はそれが悪い方向に出てしまった。


「どうしましょう〜」

「いきなり嫁と娘と息子ができました!なんて報告したらおじいちゃん腰抜かしちゃわない?」

「3人を紹介するということは異世界のことも話すということだな……」


3人はアニメや物語で地盤があったから簡単だったが、おじいちゃんはそうとは限らない。

どうしたものか……


「ま、まあ紹介するほかないわな」

「そうだよな〜」

「おじいちゃん……私からすれば高祖父に当たる方ですね、お会いするのが楽しみです!」


しばらくの沈黙が場を支配する。


「行くか、おじいちゃんち」


2026年元旦、唐突に帰省が決まったのである。

読んでいただきありがとうございます!



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