第132話 大晦日
更新した氣になってました.....
すみません
渚沙がやってきて、てんやわんやしていた我が家にも大晦日がやってきた。
屋敷の方は定期的に魔術で掃除をしているため、大掃除の必要はない。
家の方は多少いるだろうが、さほど苦ではないだろう。
何より問題なのが、お節料理。
「どうしましょう、どの本を見ても6人分のレシピが載っていません」
「まあそうだろうなぁ、単純計算して倍にしてみたらどう?」
「そうしたいのですが、品数が品数ですので、相当時間がかかるかと」
「本来もう少し前から準備しておくものだからなぁ」
「渚沙の件ですっかり失念していました……」
しゅんとするセレスの頭を撫でる。心地よさそうに目を細めてくれるが、ハッとして立ち上がる。
「こうしてはいれません!お義母様と作戦を立てなければ!」
セレスはそう息巻いて屋敷を出る。
「お義母様、お節料理どうしましょう?」
「私もすっかり忘れていたわ〜どうしましょう?」
「量が多いので、こちらとお屋敷の方で手分けして作るのは如何でしょう?」
「助かるわ〜じゃあ、こっちで伊達巻きと田作りと酢蓮根と海老を作るから、残りをお願いしてもいいかしら?」
「はい!お任せください!」
「お母様、私も手伝います」
「ありがとうアリシア」
まずは買い出し。どんどん必要なものをリストアップしていく。
「……?なにお母さん」
「あなたは……無理よね」
「どういうこと!?」
「だってあなた普段から料理しないもの」
「私は美味しく食べる係だからいいんだもん!」
唯が見事な膨れっ面をしていると、それを見てか、渚沙が笑う。
「あぅ!」
「唯、こっちで一緒に渚沙の相手をしてくれないか?」
「もっちろん!渚沙くん、なにして遊ぶ〜?」
こちょこちょをして遊んでみせる唯を眺めて口角をあげている父さんはというと。
「俺は戦力外通告を受けてるから」
「お父さんが料理すると焦がしちゃうからねだめね〜」
乾いた笑いをする父さん。一体どんな失敗をしたんだ。
「それではお義母様、買い出しに行きましょうか」
「わかったわ〜」
そうして二人は買い出しへ。俺たちはその間、家の大掃除。
渚沙に埃が被らないように魔術で保護してから執り行う。
さあ、頑張ろう。
◇
時は過ぎ、夜、家のリビングにて。
「それにしても、こんなことになるとはなぁ」
年末の歌番組を見ながら父さんがふとそんな言葉を溢す。
「何が?」
「だってそうだろう?普通に学校に出かけたはずの和也が、10年異世界に行ってきて、尚且つ娘と嫁を連れて帰ってくるなんて、誰が予想できたか」
「まあ、普通あり得ないけどね」
「しかも、クリスマスの日に新しく息子まで生まれたんだ。怒涛の一年だったよ」
「確かに、今年は色々あったわね〜」
俺からしてみても、今年はたくさんの物事があった。
セレスとアリシアを両親に紹介して、学校に通って、異世界での出来事を劇にして、渚沙が生まれて。
本当にたくさんのことがあった。
「皆さん〜年越しそばの準備、できましたよ〜」
来年は一体どんな年になるのだろう。
楽しみだ。
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