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第0話 傾国の美女の普通(普通じゃない)1日。夜の部part4

PM 10:00


何故かプンプンしながら、私の部屋から出ていく、祥ちゃんを見送る。


布団にくるまり、今日1日のスリリングすぎる日常を思い返す。


朝6時の変態飛び蹴りから始まり、変態バイオハザード、5分で変態予備軍粛清、下駄箱の白い液体、カミソリレター、更衣室の覗き魔、一番姉ちゃんのストーカー御臨終事件、そして神藤家10人兄弟による国家転覆レベルの大粛清。


お隣の祥ちゃんたち兄弟が、私(たち姉妹)を全力で守ってくれるのは本当に、本当にありがたい、ありがたいけど…


これが365日って流石にきっついわぁ。

うようよ変態ストーカー共が、私たちの容姿に釣られてやってくるし。

私たち姉妹も母さんも、従姉妹も好きで、この顔に産まれたわけじゃないんだけど……

変態ストーカー共が散らかした後始末も私たちがしなきゃならないし。


片付けのせいで、温泉に入れなかったし、ローストビーフも食べられなかった!!!!!!


あーもう、静かな場所に行きたい……。

誰とも接触しなくていい場所に行きたい…

誰も私のことを知らない、誰も私の顔に狂わない、私だけの静かな島で、一生だらだら暮らしたいなぁ……。


あ、でもそうなると、家族に会えなくなるのか……

それは寂しいな……家族とだけ静かな島でダラダラ暮らせないかな?


家族で異世界転移とかあったよね、それとか良いかも。



あ………でもそれだと祥ちゃんと居られなくなるのか…………


それは、、、


ヤダなぁ…………



隣のリビングの祥ちゃんの気配に安心しながら、私は心からの願いを呟き、泥のように深い眠りに落ちていった。


──まさかその切実な「限界引きこもりたい願い」「家族と離れたくない願い」。

それに…………この時は気づいてなかった私の無意識な「願い」が、就寝した夢の中に現れた、とある『おじいちゃん』の耳に届いてしまうなんて、この時の私は思いもしなかったのだ。


第0話・完

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