第十一話 それぞれの夜 part7〜「せーかぁい。 んで?ルナちゃんは、俺が一生懸命、客人をおもてなししてる時に何やってんのかなぁ????」
Sideルナ
「…………いやいや、まだ食うんかい、ガルさん。」
え?あの人、チャーシュー麺、たらふく食べてたよね????
途中から、数えるの怖くなって、やめたレベルで食べてたよね?!?!?!
なんで食べれるの?!?!?!
ホテル3階、シティホテル風ビジネスフロアの最深部、モニタリング室兼私の自室。
その私の部屋で、私はホテル全体やコンビニとかの店内、各階の廊下の様子がリアルタイムで、映し出される監視モニターの画面を、お布団に包まりながら、ウォッチングしてたんだけど…………。
うん、とにかくヤバい。
今、見ていたモニターはコンビニのモニター何だけど、その画面には、スイーツ、肉まん、スイーツ、唐揚げなど、交互に食べるガルさんとシロちゃんが映ってて、爆食中。
…………シロちゃん、貴方も爆食王だったのね。
通りで祥ちゃんが、組み合わせ間違ったって本気で頭抱えてたはずだわ。
食べるの好きって聞いてたけども、ここまでとは普通思わんて…………。
つーか…………。
「あの一人と一匹、どんだけ胃袋ブラックホールなんだ………。
あんだけ食べて、朝ごはん入るのか?
………入るか。
…………ん???っていうか、あれ?こっち、これ………何これ?」
私が爆食中の一人と一匹にドン引きしたながら隣の画面へ視線を向けると、そこには私がいる、最上階のシティホテル風エリアの廊下が映し出されていて、画面の向こうでは、完全に骨抜きにされて(何があった?!)、動けなくなった女性陣が、エルダさんとエルマさんの部屋から、小さなもふもふちゃん達にその身に合わない怪力で本来の客室へと優しく送り届けられているところだった。
だから何があった?!?!?!?!?!
「え……? 何あれ。女性陣、何でもふもふに運ばれてんの……?
意味が分かんないんだけど……」
思わず、首を傾げていると、ふと背中に見知った気配があることには気づいた。
…………あれ?これって?
ガシィ!!
突如、私の後頭部が大きな手で覆われる。
あっヤバい。
「イダダダダダダダ?!あっ!!これ、アイアンクロー?!?!?!!?
祥ちゃん?!祥ちゃんだな?!?!?!?!」
そのまま徐々に力が込められた手、祥ちゃんの手に思わず、手を重ね、引っ剥がそうとする。
いや、やっぱり力強いな?!?!
頭!!頭割れるぅぅぅぅぅ!!!
引っ剥がそうとしながらも、祥ちゃんの名前を呼びながら、叫ぶと怒りを宿したままだが、私の反応がおかしいのか、笑った気配がする。
そして祥ちゃんが口を開いた。
「せーかぁい。
んで?ルナちゃんは、俺が一生懸命、客人をおもてなししてる時に何やってんのかなぁ????
さっきの俺が監視カメラに向けた視線の意味、分かってるよな?
俺、冒険者たちを招く前に言ったよな?
俺がいないからって、コーラやポテチむさぼり食うなよって。
晩飯入んなくなるから、辞めろって言った気がするんだけど?
気の所為だったかなぁ???
ちゃんと言ったはずなんだけど。
ちゃんと言ったよね?
なのに、このポテチとコーラの残骸は何かな?
なぁ、ルナちゃん?」
「あ、ア───ダダダダダダ!
祥ちゃん痛い!
後頭部がみしみしいってる!!
頭割れるぅぅぅぅぅ!!!!!
このバスターゴリラァァァァァァ!!!」
「…………ほぉ………。」
「ア───────ッッッナマ言ってスンマセンでした!!!!
というか、祥ちゃん令さんに似てきたね?!?!今の令さんの怒った時の口癖じゃん?!?!」
「あんなゴリラと一緒にすんじゃねぇ。」
「どの口が…………ア゙────────!!!!!」
「お前、口は災いの元って言葉知ってるか?」
「マ゙───────────!!! ァ゙──────!!!知ってる!!!知ってますぅぅぅぅぅぅぅ!!!ごめんなさい!
知ってます! 大変よく知ってますぅぅぅ!」
いや、本当頭割れるっ!!
お疲れなのか、いつもより手加減出来てない!!!
暴力反対!!
なんでこんなに責められにゃならんの?!
え?自業自得
せやな!!!!




