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第六話 異世界ギャップ〜コンビニ編 part4〜愛妻家と血の涙を流す変態

すると、ガイルとガルも気づいたのか、二人して、ラルクの頭を叩いた。


「お前、いい加減にしろよ!!

なんだこの破廉恥な絵は!!」


「………お前、さっき姉たちにシバかれたのに懲りてないのか……。」


「そうだぞ!!ほら、見てみろ、サラとソラの顔を!!

すごい顔になってんじゃねぇか!!」


「いってぇよ!!ガイルさん!ガルさん!!

いや、男なら見るだろ?!普通!!」


「見らん!!俺は嫁にしか興味ない。」


「同じく。」


「うーー!!!なんでだよ!!

あんなんゴリラじゃん!!メスゴリラじゃん!!

顔はいいけどさ、なんで、あんなメスゴリラ娶ったの?!

ウチの姉たちは顔だけだ……ぶべらっっつっ、」


「「なんか言ったか、この愚弟」」


「「俺たちの嫁さんを悪く言うんじゃねぇ。

顔だけなのはお前だろうが。」」


ガイルとガルの鉄拳、そして背後に般若の如き笑顔で立つサラとソラのコンビネーションが炸裂し、ラルクは床へと沈んだ。

そんなラルクをエルダやエルマ、レオンやミーナ、マイナは冷たい目で眺めている。


その一部始終をすぐ横で見ていた祥は、ラルクへの制裁に動じず、美しい笑みを崩さなかった。

しかしふと思いあたり、首を傾げ問いかける。


「失礼。会話を横で拝聴しておりましたが、もしやガイル様とガル様の奥様は、ラルク様のお姉様なのですか?」


「ああ、そうなんだよショウさん。アイツらは4人姉妹でさ、上の2人が俺とガルの嫁さんなんだ。

カラとキラっていうんだがな。

俺の嫁さんのカラは、気が強くて怒ると怖いけど、世界で一番可愛い最高の奥さんだよ」


「……ああ……俺の妻のキラも、優しくて本当に美しい。

街に残してきたが、余計な虫がつかないか、心配してるくらいだ。」


「………愛してらっしゃるんですね。素敵です。」


「………そうか?」


「…………。」


先ほどまでの腕利き冒険者の威厳はどこへやら、無自覚にノロケ合うガイルとガル。

そんな2人にシンパシーを感じ、微笑ましそうに見て、褒める祥にガイルとガルは照れくさそうに顔を緩ませる。


そんな愛妻家(&幼馴染溺愛男)たちに挟まれ、床で頭を抑えていたラルクは、這い上がりながら必死の形相で祥へと詰め寄った。


「あぁぁぁぁぁもう!! ご馳走様です、ちっくしょうめ!!

俺には彼女いないのに!!!

妬ましい!!恨めしい!!!

いや、でもショウさん!! あなたならこの男心が分かりますよね?!

タダでこんな布の面積が少ない女性の絵が置いてあったら、男なら絶対にカゴに入れるのが普通ですよね!? 男なら見ますよね!!!

というか、タダじゃなくても、大金詰んでも見たいですよね?!」


必死に同意を求めるラルクに対し、祥は一切の迷いもなく、にっこりと貼り付けた笑みを向け、きっぱりと言った。


「いいえ、見ません。私も好きになった方しか興味ありませんので」


「そんなー!!!!!」


「いや、なんでショウさんに聞くの。

どう見ても兄貴たち側でしょうが。」


最初から、祥の気持ちを勘で気づいていたレオンがジト目で冷ややかに突っ込んだ。

そんなレオンをラルクが睨みつける。


「お前はいいよな、この裏切りものがぁぁぁぁぁ!!!!

お前、可愛い受付嬢ランキングダントツ一位のアイナさんと恋仲になりやがってよおおおおおお!!!!!!

俺に内緒でいつの間に!!!」


「あー、わかった、わかった、ごめんて。

内緒にしたつもりはなかったんだよ。

タイミングがずれただけだって。

お前の怒りはわかったから、そのヤバい顔しまってよ。」


目をかっぴらき、歯ぎしりをしながら、ラルクは祥から離れ、レオンに詰め寄る。

その勢いは血の涙を流しそうだ。

詰め寄れたレオンは呆れた顔で、ラルクをあしらっている。



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