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エメラルドグリーンと海と白い浜の南国part6〜ルナ、ヤレバデキルコ。 

「マジか。……あぁ、そういえば天界であのおじいさん、『初期状態からMAXまでレベルアップさせておいた』って得意げにしてたな。


あのチート加護のおかげで、お前のミジンコ体力でもノーダメージで出力できたわけか。おじいさん神様に感謝だな。」




私がスキル画面を見て、勝利を確信すると、祥ちゃんが覗き込んできて、感心したように呟いた。


本当それな。


「おじいちゃんに感謝だよね。


ありがとうおじいちゃん 。


──ってことはだよ、祥ちゃん。コストがゼロなら、今すぐこの島に高級ホテルをドカンと建てまくることも物理的には可能になったと。


やらんけど。」


「まぁ、急に王族が来たりしないだろ。」


「フラグ建ててて、草。


それより祥ちゃん、見てよ。 開拓に必要な建築は魔力(無料)だから、ホテルにくっついてきた1階のコンビニスペースも初期在庫もそれに入るみたいだし、オーナーは無料だって。

ネットスーパー残高ゼロで水すらなかった私たちの食料問題が、ノーコストで一瞬にして解決したわ。

ポテチ万歳。」


「おじいさん神様が埋めた外堀に対するカウンターが早すぎるだろ!!


……まぁ、水や食料が確保できたのは素直に助かるけどな」


呆れ果てた祥ちゃんがツッコむ。


ええやろ。食べ物あるんだから。


「さて、中に入ってみようか。」 


目の前にそびえ立ってる、学生の私が泊まることのないようなホテル(会社経営してる祥ちゃんたちは知らんし、私を置いてリゾートホテルに泊まりやがった姉妹はもっと知らん。)の自動ドアに近づくと、ピコン、と心地よい電子音ウェルカムチャイムと共にガラス扉が左右に開いた。その瞬間、開いたドアから流れ出してきたのは──。


「(涼しいぃぃぃぃぃぃぃぃ……!!!!)」 


カラッと乾いた南国の熱気を一瞬で吹き飛ばす、完璧に温度管理されたエアコンの冷気! 一歩足を踏み入れれば、そこはもう異世界でも砂浜でもなかった。 


左手には、お馴染みのドリンク用冷蔵ショーケースや、お菓子、お惣菜、日用品が美しくライトアップされて並ぶ、最強の24時間インフラ『コンビニスペース』。


もちろん水も、食料も、お菓子も、飲み物も棚に詰まっている。 


そして右手には、ピカピカに磨き上げられた大理石調の床が広がるホテルのフロントロビーだ。


「おいルナ、これ、設備が全部生きてるぞ。

電気が通ってるし、水道もエアコンも完全稼働だ。

ホテルのフロントの奥は……フロアごとにエレベーターが綺麗に分かれてるな」


祥ちゃんが有能秘書の目で素早くフロアガイドをチェックする。


私の【スキルオタク】に載っていたサンプル通り、内装は完璧な3重ハイブリッド構造になっていた。




1階【エコノミーフロア(カプセルホテル)】: 近未来の宇宙船のようなカプセルベッドが整然と並ぶエリア。フカフカの敷布団と個別の遮光カーテン、専用の充電コンセント完備。


いや、立てるじゃん。

今のカプセルホテルってこんなに豪華なの?

カプセルホテルでこれなら、ビジネスホテルどうなるんだろ?


まぁ、いいや、ビジネスホテルもあるし、このカプセルホテルは、駆け出しの冒険者をターゲットにしよう。

お値段も調べてお手頃にしたら、お財布に優しいよね。




2階【ビジネス個室フロア】: 鍵付きのドアを開ければ、清潔なシングルベッドに液晶テレビ、そして専用のユニットバス(シャワー・トイレ)が完備された地球の島国、日本のビジネスマンたちの聖域。


ここでは中堅やベテランとかの冒険者が来れるようにしよう。

だから、冒険者たちの聖域だね。


……あれ、そういえば、S級冒険者の枠組みってどうなんだろ?

小説によってはS級冒険者は貴族や王族に匹敵するってあるよね?


………こっちを先に調べた方がいいかも。


3階【シティホテルデラックスフロア】: 広々としたツイン&ダブルベッドに、高級感溢れる木目調の家具、大きな窓からはエメラルドグリーンの海が一望できる、の最高級スイートルーム。 

防犯対策もバッチリ。


これ、ビジネスホテルだよね?

庶民が頑張ればいけるやつ。

どう見ても高級な、それこそお金持ちが泊まりそうな部屋なんだけど………

外見て思ったけど、今のお手頃ホテルってここまで進んでんの?


じゃあ、本当の高級ホテルってどうなんの?

今から怖い。


そして極めつけは、全クラスの宿泊客が共有で使える『湯量豊富なサウナ付き大浴場』や『コインランドリー』、『朝食バイキング会場』、ラーメン屋お蕎麦屋さんなどの飲食店まで完璧に備わっている。


いや、凄いな………?


「もうこれだけで暮らせるでしょ……?

夢の引きこもり生活………?」


「ルナ?」


「サーセン。」


そんな怒らないで、祥ちゃん、分かってるから。

やるから、ちゃんと、ルナ、ヤレバデキルコ。

言い回しがおかしな所が見つかりましたので、修整致しました。

ご迷惑おかけして申し訳ありません。

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