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第二話 エメラルドグリーンと海と白い浜の南国part3〜「ガッテム!!!!」 「あー………。」

──と、形だけしおらしく落ち込んでみせつつ、私の脳内は「やりたくないでござる精神」で満たされていた。 


なんとか祥ちゃんの手をすり抜けて、のらりくらりと逃げる方法はないか。

請け負ったのは私だし、やらないつもりはない。

いくらズボラでもそこは弁えてる。

最初は一人で来ようとしてたんだし。


─────でも私の基本的な属性は、働きたくないでござる族なんだよなぁ!!!!


あぁ、お布団とポテチを最速で具現化して、このままこのエメラルドグリーンの海を眺めながらせめて、一ヶ月は隠居生活に入れないだろうか。

………まぁ、高級ホテルの温泉とローストビーフは魅力的だけども。


温泉は温泉召喚すればいいし、ネットスーパーで、ローストビーフ買えばいいし………ってあれ?


「………祥ちゃんや。」


「なんだよ。」


「そういえばさ、ネットスーパー使う時に使うお金ってどうするか聞いたっけ?」


「…………聞いてねぇな。」


さっきネットスーパー開いた時は、現実逃避しながら開いたから、よく見てなかったけど、お金どうすんだろう……?

嫌な予感がして、私は恐る恐るスキルを発動し、膝をついた。


「ガッテム!!!!」


「あー………。」


私の絶望の咆哮に、祥ちゃんがすべてを察したらしく憐れみの声を漏らす。 

………顔が若干半笑いだが。


そして私が膝をついた原因の半透明の画面。その画面に非情にも表示された「現在の利用可能残高:¥0(魔力支払い不可。)残高を入金してください。」の文字。

そう、偉大なる地球のネットスーパーは、異世界であっても決して「無料のボランティア」ではなかったのだ。


というか、「現在の利用可能残高:¥0(魔力支払い不可。)」って何?!


普通は、魔力支払い出来るんじゃないの?!


っていうか、じゃあ、建築は?!


………こっちは魔力だけでいいんかい!!


「………お前に魔力支払いさせたら、一生開拓が進まないと思ったんじゃね?

お金なかったら、稼ぐだろ、お前でも。

ネットスーパー、一番使いたがってたしな。

でも、開拓に必要な物は実質無料ってヤバいな。良心的だ。」


「ぐぬぬ……! おじいちゃん神様、私の引きこもり性質を完全に見抜いた上で、外堀を埋めてきやがったな……!」 


そう、お金(軍資金)がなければ、ポテチ一袋買えない。

それどころか、ここには水すらない。

人は水がなければ、生きていけない。

水を買えなきゃ詰むのだ。


私の完全ニート隠居ライフ(一ヶ月はやりたかった………!!!)は、残高0という非情な現実によって開始数分で打ち砕かれたのだ。


「さて、お前、軍資金ゼロでどうやって生きていくつもりだ?」


「………分かったよぉ。やります、ダラダラネットスーパー生活のために。」


いやだけど、死ぬわけには行かないし、約束だし、腹括ってやるかぁ。

これ完成させれば、後はゆっくりできるでしょ。


「ったく、お前、やれば出来るんだから、早く腹括れよな。

で、どうする?どうやって金を稼ぐ?

召喚は魔力だけで、金要らねぇらしいけど。

せっかくレベルMAXで何でも召喚出来るんだから、手っ取り早く、一番ランクの高い高級ホテルでも建てて、勝手に迷い込んできた金持ちから巻き上げるか?」


「あ、それダメ。無理。二重の意味で死んじゃう。」 


「は?」


私は立ち上がって祥ちゃんが提案したプランを否定すると祥ちゃんは怖い顔した。

……え、何で怒ってんの?!

自分のプラン否定されたから?!

でもさ、だって本当に祥ちゃんのプランは確かに手っ取り早いけど、異世界物のお約束と照らし合わせると、いい手とは言えないだもん。



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