第二話 エメラルドグリーンと海と白い浜の南国part2〜「こういう時のお約束と言えばこれでしょ!!!『スキル発動』 ────『ステータス・オープン』!」
「こういう時のお約束と言えばこれでしょ!!!『スキル発動』 ────『ステータス・オープン』!」
私が『スキル発動』と唱える、目の前にピコンと半透明の光のウィンドウが出現し、ウィンドウの端にあるマイクマークにステータスオープンと唱える。
「は?!なんだこれ?!いきなり近未来のタブレットみたいなの出てきたけど?!」
「ふっふーん、ステータス確認は王道だよねぇ。」
驚く祥ちゃんを後目に、ニコニコしながら私は確認する。
どれどれ〜………。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 雪代ルナ ・ ステータス ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【種 族】人間(神の最高傑作グラフィック仕様)【容姿加護】傾城傾国絶世の美貌(雪代顔) ※周囲の生物を狂わせる超魅了効果(最愛の女性がいる男性には無効)。───────────────────────────【体 力】5(一般的な引きこもりオタク以下)
【運動能力】-5(赤ちゃん以下)
【魔 力】測定不能(世界崩壊レベル)───────────────────────────
【固有スキル】◆【オタク】(熟練度:一部のみ初期状態からMAX) ・既存の二次元の設定、物資、建築、概念を具現化・出力できる。 ・最初の「南国リゾート」の建築・開拓能力は初期状態からMAX。 注意:著作権許可がいる世界に渡航、概念を使用、行使すれば世界はデリート(消滅)となるので、注意されたし。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
………えっと、私のステータス、体力の部分さ、後運動能力も。
………祥ちゃん、笑うな。
「……ねえ祥ちゃん。私の体力、ヘタしたらミジンコレベルなんだけど。
運動能力に至っては、無どころか、➖️値なんだけど。
神様公認のズボラってこと?」
「プッ……くくっ、そりゃお前の引きこもり体質なら、そうなるわ。
今更驚かないねぇよw
運動能力マイナスってなんだよ、生きてるだけで奇跡だろ、こんなのw」
「うるさいよ、祥ちゃん。
というか、この注意書き、さっきあのおじいさんが言ってた奴だね。著作権があって、技は使えないし、世界に行けないって奴」
「『著作権許可がいる世界に渡航、概念を使用、行使すれば世界はデリート(消滅)となるので、注意されたし。』って書いてあるし、そうだろうな。
ものすごく、現実味があったしな、おじいさんの説明。
法律にも詳しいし、倫理観もちゃんとしてるし、神様って結構人間に近いのか………?」
笑う祥ちゃんにイラッときたけど、それは置いておいて、一番気になった文言に注目すると、祥ちゃんも笑うのをやめる。
………うーん、倫理観が近いのはあのおじいちゃん神様だけな気がする。
後孫息子さんか。
「うーん、暇な神々はブラックだったし、あのおじいちゃんだけじゃない?
人間味があるのは確かになって思うし、オタク気質で、めちゃくちゃ親近感あるけど。
ただ、 私のミジンコ体力じゃ無理って言ったのは許さん。
でもあらためて、体力の事言われるのはむかつくわ。
まぁ、私は一生お布団敷いてゴロゴロしたい民なのは正解だけども。」
「極端なニート発言するんじゃねぇ。
ほら、俺の画面も見てみるぞ。──『ステータス・オープン』」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ 神藤祥 ・ ステータス ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【種 族】逸般人───────────────────────────【体 力】999(人間卒業・バスターゴリラレベル)【魔 力】999(人間卒業レベル)───────────────────────────【固有スキル】◆【ログイン】 ・一度見知った相手であれば、スキルにログインして共有・使用・隠蔽できる。 ・「予備キー」で自分自身のものとして発動可能。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「うっわ、祥ちゃんの体力と魔力、どっちも『999』のカンストじゃん。
やっぱりバスターゴリラ。
人間卒業おめでとう」
「誰がバスターゴリラだ。
……でも、俺の固有スキル【ログイン】の仕様を見る限り、お前のスキルを使用できるって言うのは、本当みたいだな。
つまり俺側から監視して、製作物や進度状況のを確認出来るってことだ。
……あの白い部屋で説明受けてた時、うすうす思ってたけど、あのおじいさん、やっぱり俺にルナの管理を任せるためにこのスキルにしたんだろ。
チート云々は後付けだな……?」
あ、確かに。頼んだぞ、祥くんって言ってたしね。
………まぁその後、私も釘刺されたけどね、クスン……。




