第一話 好々爺な神様とスキル名【オタク】part10〜(………いや、祥ちゃん元から一般人じゃないでしょ、逸般人だよ。)
「そうじゃ!!このスキルはのう、どんな相手であろうとも、一度見知った相手じゃったら、そやつのスキルにログイン出来るんじゃ!!
そして予備キーというものがあってな、その予備キーを使えば、ログインしたスキルをバンバン使えるということじゃ!!!」
「まさかの祥ちゃんのチートスキル。
………もしかして、スキルを隠蔽とか出来る?
スキルを分からなくするとか、使ってることを悟らせないとか。
………そうゆうやつ?」
「そうじゃよ?
セキュリティは大事じゃからのう!!
セキュリティ対策は万全じゃ! ログイン中であることも、どんなスキルを使っとるかも、神の目を持ってしても絶対に看破できんぞい!」
「………ヤバいな、祥ちゃん。」
あまりの規格外な祥ちゃんのスキルに一瞬脳の処理が追いつかない私だったが、オタクとしての知識が、何とか脳味噌を動かしてくれる。
そんな私に祥ちゃんは首を傾げてるけどね………。
「………そんなにヤバいのか?チートスキルって事でいいの?」
「チートだよ、祥ちゃん。」
私に負けず劣らずのチート……というか、隠密性と汎用性を考えたら、これ完全に祥ちゃんの方がヤバいよね……?
………どっちもどっち?
せやな、おじいちゃん。
自覚のない祥ちゃんには、自覚持ってもらわないと、やばいので一歩にじり寄って説明する。
「あのね、祥ちゃん。
祥ちゃんはラノベに馴染みないかもしれないけどね、祥ちゃんのスキルは要は出会った人間にスキルがあれば、そのスキルを自由に使えるってことだよ。
それが世界を変えるスキルであろうと、勇者や魔王のスキルであろうと、ログインってしちゃえば、使えちゃうの。
私のスキルもね。
私は戦闘系じゃないから、戦闘スキルだろうと、なんだろうと使えちゃう、祥ちゃんの方が、ある意味チートかも………。」
「…………ヤバいな」
どん引きする私を見て、顔を引きつらせて、
「俺、ただの一般人なんだけど……、」と呟いている祥ちゃん。
(………いや、祥ちゃん元から一般人じゃないでしょ、逸般人だよ。)
心の中で激しくツッコミを入れる私を他所に、私の最強の幼馴染は、完全にキャパオーバーな顔でその場に立ち尽くしていた
…………祥ちゃん、ドンマイ。
「ちなみに祥くん、君の兄弟も面倒く……いや、大変じゃったから、同じスキルをプレゼントしたぞい!!」
「また、横着したな、この爺さん」
私が言えることじゃないけど、面倒くさがりすぎでしょ、このおじいちゃん。




