第一話 好々爺な神様とスキル名【オタク】part8〜祥ちゃんのご飯は譲れない。
「さらにはじゃ!
高校生探偵の世界や、因習だらけのじっちゃんの名にかける少年の世界、遡って、じっちゃんが現役の世界もあるのう。
あやつらが島にバカンスに来た瞬間、1話につき1回ペースで確実に凄惨な密室殺人事件や村全滅ミステリーが起きるからの。
見る分には最高なんじゃが、お主の外見と合わせると、絶対に巻き込まれるわい。
それにルナちゃん、血ダメじゃろ。
まだ高校生怪盗じゃったらええと思うがの、高校生探偵と地続きじゃし、ダメじゃ。
どこまで公式か分からんが、もしかすると、高校生探偵どころかじっちゃんの名にかける世界も繋がっとるかもしれんしの。
もし繋がっとったら、危険倍増じゃ。
某お嬢様刑事と執事もクロスオーバーしとったし、あそこもダメじゃな。
某怪盗三世も繋がっとったな。
………まぁ、あそこは元々危険じゃし、初めから、選択肢に入れておらんがの。
同じ怪盗でも華麗なる美学の怪盗の世界じゃったら、許可取れれば……と一瞬思うたが、あそこ、世界中で最新科学の大戦争や殺し屋がゴロゴロしとるから、もし飛行船に潜んどっても、空中戦に巻き込まれてまう!」
「………その世界に行ったら、本当に引きこもるな、私。行った意味なくなるわ。」
ただでさえ地球時代に変態ストーカーに追われて、ヤバかったんやぞ。
これ以上、事件の容疑者にされたり、空中大決戦に巻き込まれてたまるか。
「逆に、人が死なない平和で優しい、もの忘れの天才名探偵教授の世界ならいいと思うじゃろ?
しかし、あそこものう、怪盗の美学の世界と地続きじゃしダメじゃ。」
「せやな、そもそも、怪盗の美学の赤い夢の怪盗の初登場が、あの名探偵教授だし。」
お題出されて、あんな幸せになれる赤い夢を見させてくれるとは流石先生だわ。
(それに、確かあっちの世界の作中で、某高校生探偵や高校生怪盗とか某三世とか、じっちゃんとか孫の方とかも裏にいるんじゃないかって描写があったはずだし……。
もしそこまでふんわり繋がってたら、さすがにヤバいわ、のんびり引きこもり生活どころじゃなくなる。)
「それに、あそこの名探偵は常識外れのレベルで大量の食べ物を一瞬で食い尽くすじゃろ?
お主がネットスーパーを使って生活するとするじゃろ?
すぐ、嗅ぎつけて、取り寄せた大事なポテチやお徳用アイスを1秒で全部、名探偵に平らげられるぞ!
そうなったら、お主がショックで寝込んでまうわい!」
「……名探偵、食べるの好きだもんね………
流石胃袋ブラックホール………。
私も六つ子だし、三つ子ちゃんと仲良くなりたかったな…………。」
すごいもんなぁ………あの食欲。
それ以上に格好いいけどね。
「ルナ、現実を見ろ。その世界に行ったら、お前のポテチどころか、家事しないお前のために作った、俺の作り置きおかずまで一瞬で消えるぞ。」
「それは絶対に阻止せねばならん(真顔)」
流石の教授相手でも、祥ちゃんのご飯は譲れない。




