第一話 好々爺な神様とスキル名【オタク】part7〜「神様、俺の将来の心労まで予知するのやめてもらえますか!?」
「じゃから技を打つのも技を真似るのも、アウトじゃし、アカウント同期、キャラの権限など、以ての外。
著作権的にアウトもアウトじゃ。
もし、百歩も一万歩も譲ってあの方々が広い心で『技やデータを勝手に使っていいよ』と許してくれたとしよう。
でもな例えばな、お主のそのズボラな肉体で『全◯中の◯吸』なんかやったら、肺が破裂してソッコーで吐血するぞい!
領◯◯開も精神力を使い果たして丸3日間は泥のように寝込むことになる。
か◯◯め波じゃとて同じじゃ。
息するだけで疲れるお主に、そんな過酷な技が使いこなせるかね?」
「……せやな。大人の事情的にも、私のズボラな性格的にも、そのスキルの一部は一生使うことはない死にスキルに決定。
私はインドア派だから、おとなしくホテルとネットスーパーとかのスローライフスキルだけで生きていくわ。」
「それが、いいじゃろの。
ルナちゃんの姉妹も同じこと言いよったし。」
「オタクは考える事は一緒か………あれ、じゃあ、世界へ聖地巡礼しに行くのもやっぱりダメなの?
モブに徹するし、この小説に書かなきゃ良くない?ぼかせばさ?」
「またお前、メタ発言を………。」
「ダメじゃ! 著作権的にグレーじゃし、何よりも危険すぎるわい!
たとえばあの頭から某土木作業に使うチェーンがついた機材が生える男の世界。
あんな悪魔だらけの鬱展開な世界、お主が行ったらソッコーでバラバラにされてまう!
領域を展開して呪いを祓う世界や、刃に炎や水を纏う呼吸の世界も、治安がプロ級に悪すぎて、お主がだらだらポテチを食べてるだけで部屋ごと襲われてまうわい!
お主運動能力雑魚じゃろ?!」
「うん、呼吸の特訓も呪霊退治も絶対無理。命がいくつあっても足りん。
でもその言い方ムカつく。」
このおじいちゃん神様、結構言うし、失礼だよね。
………何、祥ちゃん、お前が言うなって顔して。
「そしてな、さっきも言った、お主のアカウントにもある、刀の名刀たちが人間の姿で戦う世界も、世界中に夢を与える偉大な企業のヴィランがモチーフの男子魔法学校の世界も、全次元最高峰の顔面凶器のお主がいて、モブになれるはずなかろう!!色んな思惑で本編に巻き込まれるか、ヤバい事の中心にされるに決まっとるわい!!!
メタ発言だらけの銀髪侍の世界も、初日から家賃滞納してる銀髪侍に巻き込まれて、大騒動!!祥くんがツッコミで過労死するわい!!」
「神様、俺の将来の心労まで予知するのやめてもらえますか!?」
祥ちゃんが頭を抱えて叫ぶ。
しかし、神様のダメ出しマシンガンのトリガーは引かれたままだ。
さらに加速していく。
「「アカウントにある、人類の歴史を救うために傷を負って戦う英雄たちの世界も、モブは最初から消えとるんじゃぞ!?
どうやって、聖地巡礼するつもりじゃ?!
しかも一番の姉ちゃんの環ちゃんは今や楊貴妃じゃ。
そんな環ちゃんと瓜二つなお主が、もし万が一出会ってみぃ、タイムパラドックスが起きて世界線が衝突してしまう!
夕方の100%に勇気な忍者の学園の世界も、ギャグに見えてガチの戦国時代じゃからのう、お主、生きていけるんか?無理じゃろ。
呪いの泉で水をかぶると変身してしまうドタバタ格闘ラブコメの世界も、毎日ハチャメチャな格闘に巻き込まれるし、妖怪がうようよおる戦国お伽草子の世界も治安が最悪じゃから初日に井戸の底じゃ!」
「戦も格闘も妖怪退治も絶対無理。お布団の中から一歩も出たくない」




