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第十八話 遭遇フラグ回収part1〜(………………マジで、変態と対面とかやめてくれないですかね??????)

Side ルナ


「しじみ汁、好評だなぁ………。」


冒険者一同の食事風景をモニタリングして、私はしみじみと呟く。


父さんも飲み過ぎて、二日酔いで、良く母さんに作ってもらってたもんね。


………母さんのストーカー駆逐しながら……。


二日酔いなのに吐きそうな顔して、ストーカーに飛び蹴りしてんのは、我が父ながら、バケモンだなと思ったけど。


まぁ、そのすぐ後、マーライオンみたいに、口からキラキラ発生してて、爆笑したけどね。


─────母さんが。


ストーカーから襲撃されてんのに、我が母ながら、図太い神経よ。


というか、結婚しても、この顔面の呪いは解けないのかって絶望したわ。


むしろ人妻属性とか熟女とか言い出して、ストーカーの仕方がただでさえ、クソキッショい事になってたけど。

私ら姉妹にも、女子大生ブランドとかJKブランドとか言ってたし。

マジでキモかったわ。


そういう界隈を現実に持ち込むなや。

ありゃ、ファンタジーだろうが。

本やビデオの中だけにしろや。

馬鹿じゃねぇの?


なんて考えつつ、朝食後のスイーツを堪能していると祥ちゃんが部屋に入ってきた。

そのまま私に近づいて、口を開く。


「ルナ、一通りの片付けは終わったぞ。

今、冒険者たちは、チェックアウト準備と準備が終わったやつから、館内回ってる。」


「ありがとう、祥ちゃん。

いやぁ、最初のお客様にしちゃ、濃かったよね。本当。

まぁ、新人、中堅、ベテラン勢の反応見たかったから、頼んだんだけどさ。

全員キャラ濃すぎよ。


というか、本当長かったわぁ。

この連載、彼らだけで百ページ超えよ?

マジで、読者さんたちに飽きられないかヒヤヒヤしたよね。」


「お前、本当メタ発言やめねぇよな。

身内ネタは、読者置いてけぼりにするから、ブラウザバックされるんじゃないのかよ。」


「祥ちゃんも、メタ発言に乗ってんじゃん。」


モニター中も、ナレーターに物申したりしてたしね。

私だけがメタ発言してたわけじゃないよ?

そもそもおじいちゃん神様からして、メタ発言酷かったじゃん。


そんなことを思って祥ちゃんに言うと、祥ちゃんが憮然とした顔で口を開いた。

 

「あれはナレーターが悪いって言っただろ。

しかも、アイツ、ラルクとの遭遇フラグ立てるし。

せめて、女性陣にすれば良いものを。

なんでアイツだよ。

なんかあったのか…………?」


「さすがに「揺りかごから墓場まで」が、座右の銘の変態、絶世の美青年との遭遇は、いろんな意味で遠慮したいよね、地球の時みたいなことは勘弁だよ。もう。」


「そりゃ、俺もだわ。」


「せやな。」


いつも、変態を駆逐してくれる祥ちゃんが一番思うわな。


なんていつものじゃれ合いをしていた、その時。


─────ウーーー!!! ウーーー!!!


突如、ホテルの館内に、けたたましい非常警報のサイレンが鳴り響いた。


「な、何ごと!? 太郎ちゃんとか、シロちゃんとかガルさんとか、ラルクさんたちがまた、なんかやらかした!?」


「…………いや、違う。これは──」


突然のサイレンに私が目を白黒して言うと、しばらく考えこんだ祥ちゃんが鋭い目付き口を開き、警戒して構えた瞬間、私の部屋の空間がぐにゃりと歪み、まるで、近未来のホログラムのごとく、ジジジと何かを映そうとした。

数秒経って映像が映し出される。


そこに映し出されたのは、あの優しく常識人(神?)なおじいちゃん神様だった。


ホワホワして、優しいおじいちゃんって感じの神様だったのに、映像に映る神様は、必死に変な結界みたいな物を両手で支えながら大汗をかいている。


「え………、おじいちゃん神様????」


あまりの前に会った時との違いに、目を丸くして、声をかけると、こちらと繋がっていることに気づいたのか、バッとおじいちゃん神様は振り向き、口を開いた。


『おお、繋がったか、ルナちゃん! 祥くん! 

突然じゃが、すまん、これ以上は抑えられん!!!』


「はい?!」


抑えられないって何が?????


「何があったんです?」


慌てるおじいちゃん神様に、祥ちゃんが落ち着いたトーンで冷静に声をかける────あ、冷静違うわ、アレ、真顔だけど、焦ってる顔だわ。

まぁ、そうなるよね、襲撃受けてるみたいな感じだし!!


そんな密かに焦ってる祥ちゃんの声かけにおじいちゃん神様が焦り交じりの大声で返した。


『あんのワシに嫌がらせしてきた、クソ女神が、「クソ女神って言った???おじいちゃん????」この世界が気に入らんからか、ワシを気に入らんからか知らんが、ルナちゃんと祥くんの旅路に干渉して、辛く厳しい、世界(物語)に変えようとしとる!!!

主人公が苦労しまくる奴にな!!!

そんなもの誰も望んどらん!!!


部下が必死に防衛しつつ回避してくれたんじゃが、ついに限界じゃ!


最低限、先んじて立てたフラグを回収するくらいしか、アヤツを干渉を封じる術はない!!!


これから、ワシもアヤツの干渉を退ける術式を練り直すでな!!

すまんが、後頼んだ!!』


そう叫ぶように言うと、プチッ、と通信が途絶えた。


そこでアラームも一緒に止まり、辺りは静かになる。


「…………え?ちょっと待って、先んず立てられたフラグって、まさか……………。」


そう言うより早く、私の部屋の天井に、まるでワープホールのような黒い穴がポッカリと開いた。


「「え」」


祥ちゃんと言葉がハモる。


─────そして


「ギャアアアアアアアアアアアアアア!?!?」


けたたましい悲鳴と共に、何が振ってきた。

そして強かに床でお尻を打ち上げ、うめき声を上げた男が一人。


─────ラルクである。




「………………………遭遇フラグ回収とか草も生えないんだが。」


…………………マジで、変態と対面とかやめてくれないですかね??????

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