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第15話 ダイニングバーともふもふバーテンダーpart6〜【レッドアイ】とメタ乱舞

そんなルナの事に気付くことなく(まぁうすうす、察してはいるが)、祥はレオンから視線を外し、ラルクと向き合って口を開いた。


「レオン様にお出しした【レッドアイ】ですが、カクテル言葉は『元気を出して』。


…………レオン様の行動は目に余るところはございますが………。

このモニター中、色々と不運な目に遭われているので………。

その、元気を出してください。」


「そう思うなら、太郎と二郎と姉貴たちを止めてもらえませんかね?????」


女風呂を覗こうとするなどの変態行為を繰り返し、朝方から、もふもふ従業員の太郎と二郎にダブルビンタをくらい、青年誌を祥に見せようとして、太郎から脳天に一撃食らって、青年誌と毛布と共にぐるぐる巻にされ、尿意のために人間の尊厳を失いそうになり、昼前にはこのモニターが始まって、n回目の姉たち(サラとソラ)による、教育的指導。


確かに不運だし、たまに粛清が行き過ぎてるか?と思うことはあるが、コイツを放っておくと、暴走がすぎそうなのだ。

そのせいで、この小説が垢バンされても困るので、このまま続けていただきたい。


「いや、ナレーターも酷くね????」


「ラルク、アンタ、せっかくシャムちゃんが作ってくれたんだから、早く飲みなさい。

くだらないこと言ってないで。」


「どんどん雑になってね???

姉貴????

俺、天丼ネタの舞台装置じゃねぇよ?????

どうなってんだよ、ナレーションさんよ?????

色々とやっつけになってねぇか??????」


「アンタ、何言ってんの????」


ナレーションへの苦情とメタ発言を繰り返すラルクに、サラとソラが怪訝な顔を向ける。

天丼ネタだが、普通はナレーションは聞こえないものなのだ。

異世界人(ルナと祥)はともかく。


聞こえている、ラルク(後レオン)がおかしいのだ。


──それに、お前らがキャラが濃すぎるせいで、こうなってるのに、一々、うるさいのである。


「本音言ったな?!」


「ラルクちゃ、ぬるく、なっちゃう、のんれ。

メタ、いっちぇないれ!」 


なおもナレーションに突っかかるラルクに、側についている太郎がビシャリとツッコんだ。

そんな太郎を恨めしげにラルクが見つめる。


「…………お前が言えたことじゃないけどな。

お前と二郎のせいで、漏らしかけたんだからな?」


「へんちゃい、やめちゃら、いいらけ。

おちっこ、たいへん、あやまっちゃ。

ベチベチ、した、それでも、やめなかっちゃ………ラルクちゃ、とりしゃん???」


「いや、謝ってくれたから、許したけど、俺また今罵倒された???

太郎、俺のこと、遠回しに鳥頭って言ってる????」


「うん。」


「太郎?????」


ラルクの言葉に即答する太郎。

呆然と太郎の名を呼ぶラルクに、今度は五郎がシェイカーを振りながら声をかけた。


「ラルクちゃ、はやくのんれ、おいちくない。」


「五郎まで………。

俺に優しくしてくれる存在いないの????」


「「「「…………」」」」


「んで、レオンたち(お前ら)も姉ちゃんたちもスルーなの????」


追い打ちのように、この五郎にまで言われ、他の人間からはスルーされたラルクは、ふてくされたように渡されたグラスを見る。

そして、やけっぱちのように渡された、カクテルのグラスを呷った。


その瞬間、麦酒の心地よい苦味とトマトの濃厚な旨味と酸味が口の中へと広がり、身体に染み渡っていく。

カクテルの冷たい温度が、その美味しさと共に身体に広がり、心地がいい。


「――ん〜〜〜〜!!!美味ぇ!!!生き返る!」


飲む前のふてくされた様子は何処へやら。


一口呷ったラルクの口から、自然とそんな声が漏れ、みるみる機嫌が良くなった。


「やっぱり、ビールっての最高だな!!

エールより、断然美味いし、ステーキにも合う!!

最高!!!」


一口ステーキを口に放りこみ、またカクテルを呷る。


最高の酒の楽しみ方、嗜み方をしている。


顔だけは良い(ギルド一の美男子)と評価されるだけあって、とても絵になるが…………。


如何せん、中身が「揺りかごから墓場まで」を座右の銘にし、女風呂を覗こうとするような、高度な変態である。


彼女が欲しい、モテたいと喚いているが、関わりの少ない、冒険者ギルドの受付嬢にはモテまくっているのだから、ずっと猫を被るか、もう、動かなくて、喋らなければ、彼女くらい出来そうなものだが。


「それ、付き合ってるって言わなくね??????」


滔々と語るナレーションにツッコむラルク




…………だから、第四の壁を越えるな。




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