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第15話 ダイニングバーともふもふバーテンダーpart2〜美酒テロ、チャイナブルー

「さぁ、皆様、どうぞこちらへ。」


黄色い歓声を上げていた女性陣と、感心している男性、そして、わくわくしている食いしん坊同盟に向けて、祥が声をかけ、右手でバーの椅子を指し示した。


その言葉でハッとしたような顔をし、冒険者一同は示された椅子に座る。


全員が椅子に座ったのをミケと五郎は確認し、準備していた氷を取り出して、グラスに入れる。

カラン、と薄暗くも温かな照明に照らされた店内にグラスと氷のぶつかる澄んだ音が響いた。


天井のスポットライトに照らされる中、ミケと五郎は氷の入ったグラスに、無駄がない動きでお酒を注ぎ、長いバースプーンを滑らかに扱ってグラスの中を混ぜ合わせていく。


ジッと真剣な眼差しでお酒を混ぜ合わせる二匹の姿は、普段の愛らしさは何処へやら、清廉されていて、息を呑むほどで美しかった。


先ほどまで黄色い悲鳴を上げていた女性陣や感心していた男性陣も、今はすっかり言葉を失い、カウンターの向こう側へ視線を釘付けにしている。


「おまちゃちぇちまちた。」


すっとエルダの前に、透き通った鮮やかな青色のカクテル、【チャイナ・ブルー】が差し出された。


「………これは………。」


「こちら、チャイナ・ブルーというカクテルでございます。


ライチの華やかな香りと、グレープフルーツのさっぱりとした酸味が絶妙な、宝石のような美しさを持つ青いカクテルです。

カクテルには、カクテル言葉というものがございまして、このカクテルには、「自分を宝物だと思える自信家」。という意味がございます。

自分を大切にする素敵な女性へと贈られるカクテルです。


────A級クランとして、精霊魔術師として活躍される、エルダ様にぴったりかと。」


「…………本当、良い男だこと。

せっかく諦めてあげたのに、私を口説こうとしてるのかしら?」


祥の言葉にエルダは苦笑いをする。

別に祥に恋をした訳ではないし、人間性が終わってる男の正妻よりも、良い男のハーレムの一員になる方が、幸せだから、アプローチしただけだ。


──しかし、このような言葉をこれほどの極上の男から浴びせられたら、勘違いしてしまうではないか。


まぁ、この男にそんな気は一切ないし、それが見抜けないほど未熟ではなし。


そう思って、エルダは苦笑一つで、この話を終わらせ、ミケから差し出された、チャイナブルーのグラスに口をつける。


「────美味しい!!!」


口にした瞬間、ライチリキュールの甘さとグレープフルーツの酸味が上手く調和したスッキリとした旨味、トニックウォーターのわずかな苦味が爽やかな味がエルダの舌に爽やかな後味を残し、あまりの美味しさにエルダは感嘆の声を上げた。


「こんな美味しいお酒飲んだことないわ!!

甘いけど酸味があって、少しの苦味がクドくないようにしてて…………。

私、これ好きよ!!」


そう言うと、エルダは美味しそうにまた、グラスに口をつけた


嬉しそうにカクテルを飲むエルダに他の冒険者一同は唾を飲み、それに気づいた祥が微笑み、口を開く。


「では、続きまして、エルマ様にお出し致します。」




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ワンさん


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