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第十三話 それぞれのホテルの楽しみ方part8〜『『食堂潰す気?!やめろ、嫁バカ味覚馬鹿!!!』』

げんなりしながらも、そんな話を祥ちゃんとしていると、スイーツやジュースを両手に抱えて、イートインスペースに女性がやってきた。

雑談で盛り上がっていた女性陣は、男性陣のほうに目を向けた瞬間、顔を引きつらせて固まった。

まぁ、それもそのはずだ。

彼女たちの目の前では、辛さのあまり悶えるガルさんと、赤々とした刺激臭がする食べ物を平然と食べるガイルさんとシロちゃんという地獄絵図が広がっているのだから。


………ねぇ、空気、赤くない???

気のせい??

私の目には赤く見えるんだけど????


「きのちぇいよ、ルナちゃ。」


「そうか、気のせいか」


「ベッド、いるだけ、らいじょうぶ。」


「全然、大丈夫じゃねぇな。それ。」


「せやな。」


そんなやり取りを2人と一匹でしてる間も、映像は続く。


『………何やってんのよ、ガイル、ガル…………。』


『………多分、カラ姉のお土産選びでしょ…………。

ガイルのやつ、カラ姉が好きすぎて、味覚がおかしくなってるから………。

しょっちゅう、お腹壊してるくせに、それすらカラ姉のせいじゃないって鈍感になってるし、手の施しようがないよ、アレ…………。』


その地獄絵図を見て、女性陣は話しかけたくない雰囲気を出しつつも、同じクランのサラさんとソラさんが話しかける。


さすが同じクランのメンバーであり、ガイルさんのお嫁さんの妹たち、お見通しのようだ。


「………やっぱり、カラさんの辛いもの好きのことサラさんたちは、知ってたんだな。」


「祥ちゃんも駄洒落?」 


「……………。」


「無言で頭掴むのやめてくれない????」


「ルナちゃ、わりゅい。」


「トラちゃん?????」


『………あの、それって美味しいんですか?』


「おっとぉ????祥ちゃんとじゃれ合ってる間に斜め上に進んだ????」


祥ちゃんとトラちゃんとじゃれ合っていると、モニターから不穏な言葉が聞こえる。


この声って、ミーナさん???


「………食堂の娘さんだな………。」


「正気か。」


正気か。


『ミーナちゃん?!やめなさい!!

うちの馬鹿な男ども見たらわかるでしょ?!

そんな危険に飛び込む必要ないわ!!』


『そうだよ!!ガイルなんか、辛いもののことになると馬鹿になるように、カラ姉に調教されてるんだから!!

体調不良に気づかないレベルでね!!!

美味しそうに食べてるように見えるかもだけど、ガルの反応がマトモな反応だと思うよ?!』


『酷い言い草だな。

せっかくだ、ミーナ、お前も食ってみろ。

食堂の新メニューの何か手がかりになるかもしれねぇ。』


『『食堂潰す気?!やめろ、嫁バカ味覚馬鹿!!!』』


『…………ほん、とに、やめた、ほうが、いい………(ガクリ)』


『『ガル?!』』


『え、ちんだ????』


『クロちゃ、えんぎ、わるい、ないない………。』


………サラさんとソラさんは必死で止めてるし、それにお構いなしにガイルさんはミーナさんに劇物勧めてるし、ガルさんはベッドにドナドナだし、クロちゃんは直球でぶっこむし、シャムちゃんはドン引きだし………。



………うーん…………カオス!!!!!



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