第十三話 それぞれのホテルの楽しみ方part6〜「…………ルナ、メタな思考やめろよ。」 「いっつも思うけど、なんで思考読めるん?????祥ちゃん、やっぱり、エスパー??????」
「ルナちゃ、なんれ、おふりょから、みるの?
しょのあとの、こんびに、すいーつとじゅーちゅ、かうところみたら?
また、ガイルちゃとガルちゃ、シロちゃ、うちゅるけど。
おむね、むかむか、しゅるし、てんどん、なるけろ。」
「「あ。」」
あまりにもハッキリと言い切ったトラちゃんに、私と祥ちゃんはまたしてもハモってしまった。
そうじゃん!!
女性陣がもふもふたちにお風呂で、スパ&マッサージされてて、めっちゃお色気か???って状況になってたけど、あの後、コンビニに行ってたじゃん!
それを見せたらいいだけだよね!!
なんで気づかなかったんだ、私?!
大浴場の内の映像はコンプラ的にも配慮的にもアウトだけど、お風呂上がりに女性陣がコンビニで買い物してる映像なら、何の問題もなく、見られるじゃん!
早速かけよう!
そう思ってリモコンを操作する私。
そんな私に祥ちゃんが声をかけた。
「……おいルナ。つまり、俺ら、またあのガルさんとシロを見るのか?
アレ見てたら気持ち悪くなるんだけど………。」
そう祥ちゃんが言い、胃がもたれそうなゲンナリ顔をした。
それに私も答える。
「せやな。
しかも現在進行系で、奥さんのために激辛爆食中のガイルさんもおまけ付き。
見てるこっちが辛くなったよ。」
「………最悪だな。」
「胃もたれ&祥ちゃんのトラウマ刺激する映像だね。」
「……本当に最悪じゃねえか。」
自分のトラウマ(トイレの住人事件)を思い出して、顔を引き攣らせる祥ちゃんをよそに、私はリモコンの再生ボタンをポチッと押した。
画面が切り替わり、モニターに映し出されたのはコンビニの店内。
そこには、お風呂上がりで髪を少し湿らせ、ホテルの館内着に身を包み、スイーツを見ながらはしゃぐ麗しい女性陣の姿があった。
『このイチゴが乗ってるショートケーキってお菓子、とっても美味しかったのよね。
もう一個買っちゃおうかしら!
あ、エルマ、貴方が美味しいって言ってたチョコケーキもあるわよ!!』
『本当ですね、姉様!私、これにします。
姉様、こちらに姉様が美味しいと仰ってた、イチゴのアイスクリームもありますよ。』
『そっちも買いましょう!
貴方が美味しいってさっき言った、チョコのアイスクリームもあるし、半分こして食べましょう。』
『はい、姉様!』
キャッキャッと仲良く楽しげにはしゃぐエルダさんとエルマさんのエルフ姉妹。
『あ、ねぇお姉!これ、オレンジジュースらしいよ!
さっきはお化粧品に目が行ってて、気がつかなかったけど、こんな貴族様が飲む物がこんな安い値段で飲めるなんて……。
ね、一緒に買って飲もうよ、おいしそうだし!』
『そうね、でも、私はこっちのアップルジュースにするわ。
そうすればわけっこできるでしょ?
昔みたいに分けっこしない?』
ジュースを手に持ち、可愛らしい会話をするサラさんとソラさんの姉妹。
『………なんで、この形でご飯の販売ができるんだろう。
オベントウって言うんだ。
分からないけど、この方法で販売できれば、うちの店も助かるなぁ。
後でショウさんに聞いてみようかなぁ。』
『ミーナちゃ、とりあえず、じゅーちゅ、えらぼ?
クロもちょっと、ちってるから、あとれ、おちえるね?』
『ありがとう!クロちゃん、お願いします!』
『なんで、こんな軽い素材の容れ物があるの?
さっきショウ様にアイスもらった時、ショウ様に目が行ってて、気が回らなかった!
この容れ物を再現できれば、うちの鍛冶屋はもっと……!!』
『マイナちゃ、おめめ、こわい!!
もろっれ、きてー!!!!』
………クロと可愛らしい会話してるミーナさんと目が怖いマイナさん…………。
同じ実家想いでもこうも違うのか………。
最初、ミーナさんの方が元気っ子でミーナさんおしとやかっぽく見えたんだけど、言葉使いといい、立ち居振る舞いといい。
………人間、そんな人目じゃ分かんないってことかな………?
それとも、作者の力不足か?
「…………ルナ、メタな思考やめろよ。」
「いっつも思うけど、なんで思考読めるん?????祥ちゃん、やっぱり、エスパー??????」
「しかし、男子陣の地獄絵図を見た後だと、女子たちの買い物が平和に見えるな。
………一部を除いてだけど………
シャムが大変そうだ…………。」
「それは同意だけど、なんで思考読めるか教えてくれん????」




