第六十一話 ▱封印: Ⅱ
この国は廃れている
ジークフリートの能力は恐ろしかった、この王国の人間の記憶を改編させられる程に
「ッ………ふぅ」
この廃れた東の王国が出来たのは三百年以上前、貴族達の錆が産んだ世界だ
スラム街の環境に捨てられる、もしくは生まれた人間が生き残る為に必要な物はたった一つ
強さだ
スラム街で育った俺達がなれる職業はハンターだけだった
俺には才能があったが、ちゃんとした教育を受けている訳でもないスラム街の人間に稼ぎなどないに等しい
そんな時
《狐面の邪神徒リルラの討伐クエスト。懸賞金、一億ゴールド》
これだ、これである
この邪神徒を殺すだけだ、簡単な依頼。
これをクリアすれば、全員に一生分困らない金を贈れる
先ず、先攻を切った、クワイはB-ランクの実力を持っていた
先陣を切らせた、あわよくば腕の一二本、いや、殺せるのではとまで思っていた
結果は瞬殺
完全に判断を誤った、あの情報も嘘ではなかったのか?
百万の人間を一瞬にして倒したという噂は
「呪い…ッ…」
—ダメージ—644ダメージを一秒間に一回受けます—
—回復—HPを自動回復。1000回復します—
そして、その証拠かのように呪いは強すぎた
「な………」
一瞬、ほんの一瞬で9割が死んだ
「ッ!?」
ミスだ、完全なる判断ミス
俺が馬鹿だった、世迷言だと思っていた
俺はこいつを必ず殺す、絶対に
「俺は、Aランク冒険者だ」
廃墟都市の天才が駆け出した
◇
おかしい、全員倒せるかなと思ってたのになぁ
「ハァッッッアアアア!」
全力で走りながら向かってくる人に対して結晶で貫く
「俺は、Aランク冒険者だ」
小さい声だった、けれどその声は私の耳に響く様に聞こえた
「《傀儡の槍》」
そっちの方向に呪いの槍を撃つ
自分で言うのも何だけど操作上手くなったなぁ、天才かな?かなかな?
「『与えられぬ才能』」
—デバフ—全能力値が21%down—
その声は後ろからもう一度聞こえた
え、やばくない?
これはやばそうな予感が、ヘブシッ!
吹き飛ばされて空に上がった
……何度目の空中飛行かな?
「レッド、ロック。ヘブンストル」
多分岩で殴られた、アンド墜落中
—ダメージ—317ダメージを受けました—
あいつ、強いねー
やばい、何処に行ったん?
姿を見せ無いのなら!ロケランと銃だボケがー!
ドッガーン、ふぅ汚ねぇ花火だ……
………あれ?
可笑しいぞ?経験値が入ってこ無い、キルログが流れ無いっすよ!?
「ふぅ…回避に専念しつつ魔法を撃て」
もう一度ロケランを放ち、拳銃から数弾放った
「後ろだ、タコが」
急いで後ろに結晶と麦茶でシールドを張る
だが、後ろにはおらず普通に前にいた
—ダメージ—122ダメージを受けました—
そして、またもや空中浮遊
その上には、大剣が見えた
「死ね、俺らの為に」
大剣はこちらへと振り下ろされる
お読みいただきありがとうございます!
最近熱があるんすよね、やばいっすね……
助けてkarmaさんっ!




