第五十四話 ▱強すぎるスライム
スライムと会ってから50分、もうすぐ一時間
こいつどうやって倒すん?
意味わからんまじで死なない
呪力付与して全力で蹴っても、目に見えない水滴クラスにはなるけど死なない
さっき入手した、呪力拳とかいうやつで吹っ飛ばしても無理
アルテマと麦茶使って石化させて、吹き飛ばした所にめっちゃ追撃しても死なない
「おい!あんた!一回引けっ!よく耐えた!俺が来たかッ、ゴッべっ!」
偉そうな男の人の声が聞こえたが無視だ
その後に殴られた音も聞こえたが無視を決め込もう
「《結晶操術》」
水色の石を操って、スライムを貫いた
そして逃げないように、スライムを囲う
「《傀儡の槍》」
《傀儡の槍》で、その周囲を囲んでいく
その数400
隙間すらない、水色の槍のドームが一斉に動き出す
「死なない、い、意味わからん」
スライムが大きくなっていく
「《傀儡——」
そこで肩を叩かれた
「よく耐えたな、俺に任せな」
…………
誰?いや、誰?
あ、何かきてくださーいって言ってた気がする
Erinさんサンキュー!
「あのスライムが………あのクソ司教の言っていた滅茶苦茶強いやつすか、クラさん?」
「そうだと思うぞ」
滅茶苦茶っていうか、強いすぎる、不死に近い
やばい、アホ強い
スライムが大きくなりやがて人の姿をとる
「天使から、スライム……些か笑えますね」
その瞬間、私は何かを感じ取った
………いや、よくわかんらない
でも、こいつは多分……リェンワさんと同じくらい強い
コトゥムさんとは比べ物にならない威圧感
元は天使だったのかな?
いやいやいや、違う、そんなこと考えてたら死ぬ!
だが、目の前にいる人達は何も感じていない様子で、ズカズカ踏み込んでいく
ゆっくり、腰を落として
だが、知っている。そんなものでは死んでしまう
ルシファーさんも、リェンワさんも、コトゥムさんも、瞬きしたら後ろにいる
死ぬ、この人達はわかっていない
分からない、心の底から恐怖を感じる
「《傀儡の槍》」
音速を超える超速の槍が飛来する
このゲームの体感速度は皆、誰もが同じであり、決して遅くはならない
なのにこいつは易々と躱した
後ろの方にあった木が吹き飛び、森に吹き抜けができる
「ランクⅤとは思えませんね」
そして、スライムもどきは足を前に進めた
前の人が刀を握りしめて、スライムもどきに近づく
あの人死ぬ
「危ないッ!逃げてっ!」
「はっ、大丈夫…だ」
そして、リーダー格の前の人がスライムもどきへ刀を振った
それは吸い込まれるように腰へ到達した
そして真っ二つになる、刀
「唯一級の武器で私へ攻撃?舐めてるんですか?」
そしてそいつは、武器を取り出した
空から飛来する、剣を手に取った
「ゆ、唯一だぞ………まさか、まさか、で、伝説じゃないとだ、ダメなのか?」
「伝説?愚問ですね、私に通用するのは神話以上ですよ」
そして、いつの間にか右手から左手に剣が移動していた
—スキル—根性が発動、再使用時間2:59:59—
え、まじ?
攻撃されてたぁ!
え、やばい、てかどうしよう、なんでやん、いつ攻撃したし?いつ動いたし?
やっばいわー、死ぬわーこれ
目の前の人達は全員死んでいた
「ほぅ…」
両手を握りしめる
「……呪術師ですか、ロスカの血筋……。あり得ますね」
突如、仮面に剣がぶつかる音が聞こえる
その衝撃で身体が宙に浮く
アルテマはクールタイム中、何で使っちゃたかなぁー
「ッ!?………そのお面……まさか…これは……」
そう、これはっ!カルマさんが作ったんだぁ!
何故か固まっていたスライムもどきに直進する
で、全力で殴った
ノックバックで吹き飛んでいく
が
—ダメージ—619ダメージを受けました。残HPは3292です—
—状態異常—〔出血 Ⅳ 〕が付与されます—
腕を斬られた
「……………逃げていい?」
「そちらから逃げてくれるのなら好都合だな」
「サンキュー《傀儡の槍》、プレゼント」
最後に《傀儡の槍》2000個をプレゼントしてパトゥン王国へ転移した
そう、プレゼントだから




