第四十四話 ▱戦争⑤
聖言教には裏がある
表向きとは違う。世界の幸福など毛頭ない、聖言教の裏組織である『蜘蛛』が望む事は世界の破壊と創成
秘密組織である『蜘蛛』は8人の幹部から構成される
そして、3人の大幹部の中の『胸部』を務める自分は幹部を操り命令を出す
私は裏社会の権力と表社会の権力も相当な物を持っている
が、その程度で私は満足しないし。私はあの大幹部二人を処分したい
私の夢を叶えるには神になる必要がある
先ずは危険分子を処分する必要がある
他の五つの世界を治めた私だが、邪教の世界を治めようとは思わない
だから滅ぼすのだ、権力を使う事を惜しまず奴らを滅ぼす
『堕無族』の頂点である、レドールを失ったのは大きいが、別に奴がいなくても世界を牛耳れる
私は神になるのだ
もう神格領域もⅨに到達した、天使の中で三十七番目の神達者になるのは私である
断言して良いだろう
「ガレンド、後三日で良いんだな?奉献祭は」
「はい」
サインを送る
ガレンドは優秀な駒だ、私への忠誠心も本物である
失いたくないルークだ、尤もルークの様に縦と横ではなく少し斜めな性格だが
「チェックメイトだ」
「流石ですね」
お世辞を述べるガレンド
ガレンドの後ろにいる魔導師が一瞬顔を顰めた
因みにガレンドは一度も私に勝った事がない、大事な戦争の前に負けるのは少々嫌だったがそんな事はない様だ
勝ち戦程面白い
「もう一戦だ」
だがそこで『通信石』が鳴った
「すまんな、少し用事だ。また今度」
ちっ、こんなタイミングでどうした?
何か重要な事があったのか?
はぁ、全く、無能な駒共め
ため息を吐きながら部屋を出る、誰だ……リグエウからか
どうした、帝国に何か動きがあったのか?
「……どうした」
リグエウは帝国のスパイだ、そして帝国はまだ『蜘蛛』の糸が張られていない数少ない国の一つである
『皇帝に気づかれ、構成員大半が死亡致しまし———ツーツー』
通信石を思わず投げつける
「無能がっ!」
帝国は必ずしも息吹をかけるべきだった
バレた。バレたお陰でもう帝国を裏から牛耳る事は難しくなったではないか
足元にある通信石がまたもや鳴る
なんだ、またその様な事が起きたら通信石を叩き割るやもしれぬ
「どうした………コトゥム」
◇
神託さんが降りてから一週間たった
いやー短くて長いねー七日って
何と、祭りがあったのだ
いやー!祭りは楽しいよねー、何か戦いがどうのこうの言ってるけど戦いなんてある訳ないじゃん
聖創界に幹部連中ちょっと使者みたいな形で送ったし
仲良くしませんか的な?
「これ何?」
目の前の建物を指さす、コトゥム君
「ま、祭り、か、会場です」
でかいなぁ
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