第三十三話 ▱龍帝門①
登山には三日間ぐらいかかった。ログアウトした時間も含めてだけど
「……着いた……」
今自分は、パトゥン王国の門前に来ていまーす
はい、今お金を払い入国致しました
▱rank『S+』クエスト、エルト神の使徒となろう
▷パトゥン王国入国1/1
▷龍帝門を潜ろう0/1
▷上記の二つをクリアすると次のクエスト出現1/2
龍帝門……何処だろう……マップにもない。聞いてみよう!
はいはーい門番さ〜ん
「すみません、少しいいですか」
「はい、なんでしょうか」
「龍帝門は何処ですか?」
銀色のヘルムが少しだけ傾く、槍が強く握られた
「ご案内します。ついてきてください」
「はい」
城壁内にある木の扉を開けて案内する門番
木の扉が閉まる、部屋のランプが一斉についた
門番が進んでいく、石が積まれた廊下は肌寒さがある
「少しここでお待ちください」
「はい」
なんかこの椅子いいなー
門番は戻って行ってしまった。なんか許可が必要なのかな?
スキルみとこー
◇ ◆ ◇
数日前、上からの伝達届いた
『予言の聖女』の大予言、龍帝門に何人も近寄らせるな、龍帝門のありかを聴くものがいたら即刻
——処刑せよ
龍帝門の存在は御伽噺として絵本になっている
そしてこの聖女の言葉に聞く耳を持つ人間など通常はいないだろう
そして聖女の大予言は続く、その者はエルト教の信者である
エルト教、子供でも知っている邪教である
だが邪教はなくなったはずである
そんな事あるものか、いくら聖女といえど戯言だと思ってしまった
「龍帝門は何処ですか?」
その言葉は蒼天の霹靂だった
ここまでわかりやすいか、ただの馬鹿なのか
眉を顰めた、思わず身構えそうになったが寸前で止めた
だが、ひとまず邪教徒を城壁内に移動させる事に成功した
「レドール総司令、邪教徒が南門におります」
『!?、私が支持を出した通りに進んでおるか?』
「はい、待機部屋に」
『身命を賭して逃すな』
通話が終わる
あの邪教徒を逃すわけにはいかない、ここで逃がせば三年前の大災害となる事だろう
それだけにはさせない
自身のステータスを上げる魔法、スキルを発動させ、万全の準備で迎える
残り一分弱だろう、総司令の言う通り、身命を賭して殺さなければいけない
奴は呑気に能力版を見ている
若干ながら覇気を感じる、そうなると奴はあの可笑しな奴ら、プレイヤーであろう
余談であるが初代国王もプレイヤーだった
『集合完了した、突撃する』
兵士専用イヤホンに届く声、開戦の合図だ
「こちらに来てくださいますか?」
寄ってくる邪教徒
そして自身の近くにきて止まる
勝負は一瞬だ、決める
槍を脳天目掛けて全力で突き刺した
何も反応できていない邪教徒の姿が最後に見えた、完全に貰ったっ!!
そしてその槍はリルラの頭を貫く
——事はなかった
「なっ!?」
驚きを隠せない、自分に対し邪教徒は手を握り自分を殴った
素人同然のその殴りの効果は絶大だった
城壁を突き破り、身体が外に出た
先程まで、赤、白、黄色だった狐のお面の色は
「ぐっ…」
口から血が出た
周りを囲む兵士達、そこにはレドール総司令の姿があった
「かかれぇぇえ!!」
狐の面を被った、邪教徒は臆していなかった逆に堂々としている
「…アルテマ」
誰にも聞こえないような声でポツリと呟くと、白い髪の一部が蛇に変わる
先陣をきった兵士達が倒れ出すがそれら、屍を超え、突撃する
いつ攻撃したのか、どう攻撃したのか、全くわからない
門番のHPは呪いによって削られ、遂に死に絶えた
「最近の自分は運悪いなぁ」
適当な事をほざくリルラ、その煽りとも捉えられる言葉は逆に兵士達の指揮を上げた
土煙が舞う、兵士達は無闇に攻撃しようともせず、その場で待機していた
土煙が落ち着く
だがそこに、狐面の邪教徒はいなかった
お読みいただきありがとうございます!
久しぶりコメント貰いました、すごく嬉しいです
基本的に作者はド阿保なので間違いやばいです。
発見したら作者おちょくる気持ちで報告していただけると幸いです。
第二話を変更致しました




