25.親
皆さんこんにちは.
次話との関係上、今回のお話は短めになっています.
(本当は1つのお話だったんですが、長くなりそうだったのでぶった切ってしまいました;)
例え自分の親といえども理解できない行動ってありますよね.
今回の笑はそのような体験をすることになります.
「アンタたち、こんな所で何してんの?」
キョトンとした母の顔.
びっくりした犬島の顔.
そして、母に見られたことで意味の分からない罪悪感に包まれる私.
若干気まずい空気が流れた
チラ、と逸らしていた視線を母に戻す.
何かを悟ったんだろう、ニヤニヤと笑う母が目に映った.
うああああー…
何か、泣きたい.
「ははーん、そういうこと. ふーん?」
「お、お母さんには関係ない//」
「そんなことないわよー! もしかしたらママにとって息子になる人かもしれないでしょ!」
「「∑息子//!?」」
母のとんでもない発言に、犬島と声が被る.
それって、犬島と….
走馬灯のように、犬島と結婚して、家庭をもって子育てする場面が頭の中をぐるぐると回った.
犬島と、家族になる…?
目の前の犬島を見上げると、一段と赤くなっていた.
何を想像してるんだ、コイツ.
「2人とも真っ赤!! 可愛いわねぇ.」
今この空間で楽しそうに笑っているのは母だけだった.
まぁ、紹介する手間が省けて良かったって考えるようにしよう.
「お母さんは買い物帰り?」
「うん、そうよ. パパの所行って、それから買い物してきたから遅くなっちゃったのよ.」
「またパパのとこ、行ったんだ.」
どうして、昔自分を酷い目に合わせた男の所になんて行くの?
どうしてそのことを幸せそうに言えるの?
「まぁいいじゃない. そんなことより、ご飯はもう食べた?」
「いや、実はまだなんですよ.」
「そうなの? それなら、また家で食べていってちょうだい.」
「あ、そう、ですね….」
気遣わしげにこちらを見てくる犬島.
正直、あんな男の所に行った今日のお母さんとは一緒にいたくない.
「いらない. 今日は犬島の家に泊まらせてもらうから. 着替えとりに来ただけだし.」
「∑え!?」
「あらそうなの? じゃあ、一くんのお母さんによろしく言っといてね.」
「うん.」
驚く犬島に此処で待っててほしいということを伝える.
申し訳ないと思いながらも、さっさと家に入り、着替えを取りに行った.




