↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Confession phobia  作者: nEin
PR
24/28

24.キス


ちょっとしたイチャイチャでも、自宅の前でするのは危険です.

なぜなら、そこには自分のことを大切に想ってくれるあまり敵(?)になってしまう存在がいるからです(笑)


イチャイチャする際には、背後にご注意を.




「……ごめん、」

「うん、ちょっとね、俺も傷付いた.」

「だ、だって//!キスって、付き合ってから2か月くらい経ってからするもんだろう//!?」

「……ぷ、」


おろおろする私を見てなのか、何なのか、口に手を当てて顔を背けられた.

おい、バカにすんな.


「ふ、ごめんごめん. 笑ちゃんてさ、彼氏いたことある??」

「ないけど….」

「キスは??」

「彼氏もいたことないのに、したことあるわけないだろ.」


思わずムッとしてしまう.

遅れてて悪かったな. 初恋もまだだよ. ていうかお前だよ初恋の相手は.


「あのさ、笑ちゃん.」

「何.」

「俺の彼女になって?」

「え…、∑えっ//!?」

「そういう感じで好きって言ってくれたんじゃないの?」

「そ、そこまで頭回らなかった.」

「何それ. おっかし…、//」


またクスクスと笑われる.

自分の気持ちが分かっただけで満足してたんだろうな.


「じゃあさ、これ笑ちゃんの宿題ね. 明日までに考えておいてよ.」

「彼女になるかどうか?」

「うん. 絶対大切にする. 泣かせたりしない.」

「男の人が怖くても?」

「俺が守るよ. キスが嫌なら、しなくたっていいし、無理強いもしない.」


私、犬島なら怖くないよ.

キスだって、犬島とならしてもいい.

そう言いたいのに、何かが邪魔して言えない.

きっと、今のこの雰囲気に呑まれてる.


「ね、おでこにキスして.」

「∑へっ//!?」

「2度も言わせるな. 私の彼氏なんだから、それくらい察してくれ//」

「“私の彼氏”…. あ!」

「…ほら早く//」

「はーい//」


目を閉じる.

頬に触れてくる温かい手.

おでこに触れる柔らかい感触.


ちゅ、


初めて耳にするリップ音.

柔らかいものが離れたところで、うっすら目を開く.


「はぁ、//」


溜息が聞こえたと思ったら、肩に頭1つ分の重さがかかった.

綺麗な黒髪を撫でてあげると、腰に手を回された.

心なしか呼吸が乱れてる気がする.


「大丈夫?」

「笑ちゃんさ、キス我慢させといて目閉じるって、ほんと、もう//」

「ああいう時って、目は開けておいたほうがいいのか?」

「や、そういうわけじゃないんだけど…//」

「ん?」

「我慢するのも大変だからさ…//」

「あ、ごめん.」

「魅力があり過ぎるっていうのも、困りものだね.」


ぎゅ、

優しく微笑みながらも、私の制服を握りしめて必死に何かを堪えてくれている.

ごめんね、私の気持ちばかり優先させてしまって.

甘えているのも分かってる.

でも付き合ったその日にキスするのは不健全な気がする!!


「笑ちゃん、良い匂い….」

「柔軟剤かな?」

「多分違うんじゃないかな. 笑ちゃん自身の匂いっていうか….」

「どんな匂い?」

「何か甘い、ホットミルクみたいな…赤ちゃんみたいな匂い.」

「赤ちゃん….」

「俺、笑ちゃんの匂い大好き. 落ち着く.」

「それは何より//」


そのまま10分くらい犬島の頭を撫でていた.

少し身体が冷えてきた頃、後ろから声がかかった.


「アンタたち、こんな所で何してんの?」

「「!!?」」


パッと顔を上げる犬島.

後ろを振り返る私.

そこにいたのは、買い物袋を提げてキョトンとしている母だった.


一番見られたくない人に見られた.




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。