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Confession phobia  作者: nEin
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22/28

22.前進


人は、絶えず成長していくものです.

(自分は今停滞期ですが(笑))


今回のお話では、笑が自分の気持ちに気づきます.

どのような気づき方をして、どのような反応をするのでしょうか?


皆さんの中にも、笑に共感してくださる方がいるやもしれませんね.




「ねぇ、」

「いつになったら、振り向いてくれる…?」


心細そうに聞こえた、悲しそうな声.

まだ起きてるのに.

私が起きていることに気付いていないのか.

早く寝てしまえば良かった.


犬島はその後は一切喋らない.

背中に寝てる人間を背負った状態で、話し続けるはずもないか.


バカ.

私の気持ちも知らないで.


早鐘を打つ自分の心臓を何とか鎮めようと頑張る.

まぁ、結局は空しい結果で終わってしまったんだが.

おんぶしてくれると言ってくれた時、本当は断るつもりだったんだ.

でも、ここで断ってしまったら前に進めないような気がして.

犬島の傍にいたい、

いつも耳を塞いでいた、心の中の小さな声に耳を傾けた.

アイツの近くにいられるように、少しでも前に進みたいと思った.


だから、

『そうしてくれるとありがたい.』

って言ったんだ.


手を握ってくれた時、何だか嬉しかった.

恥ずかしさが上回って、犬島を傷付けるようなことを言ってしまったけれど.

少しずつ、少しずつ.

今まで知らなかった温かな気持ちを知っていく.

それはきっと、つい最近始まったことではないのかもしれない.

自分でさえも気づかないうちに、私の中で徐々に犬島の存在が大きくなっていたんだろう.


これが、好きって気持ち、…?


疑問符を浮かべた所で、誰が答えてくれるわけでもなく.

頭に浮かんだ疑問は、ぐるぐると頭を廻る.

いつもなら無理やりにでも押し込めてしまう感情.

でも、もう、逃げたくない. 自分の気持ちを大切にしたい. 

犬島がしてくれたように、私も正面からぶつかっていきたい.


私は、犬島のこと、どう思ってる?

犬島のことを考えるとドキドキする.

犬島が笑ってくれたなら、頑張ろうって思える.

犬島が抱えている悲しいことも苦しいことも、受け止めたい.

そう思ってる.


他の男に対してもそう思う?

思わない.

こんな気持ちになるの、犬島に対してだけ.


つまり、そう思うということは?

犬島は、私にとって特別な人だということ.


「そうか、これが、好きってことなんだ….」


私をおんぶしてくれている彼に聞こえないくらいの声で、思わず呟く.

分かってしまったら簡単で.

無性に愛しくて仕方なくなる.


好き、

好き、


胸がキュウッと切なくなる.

何故だか涙が零れそうになる.


「はぁ….」


恋の病にかかると、溜息が出てしまう.

今まで、そんなのはただの迷信だと思っていたのに.

本当だったんだ.


処理しきれない感情が白い蒸気となって、冷えた黒い空に浮かんだ.




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