↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Confession phobia  作者: nEin
PR
20/28

20.微熱


皆さんこんにちは.


今回のお話は一視点です.

一視点は今回で2回目ですね.


笑と一の考えていることの違いをご堪能ください.




「は――…//」


走っていく笑ちゃんの後ろ姿が見えなくなった途端、溜息が出た.

周囲に訝しがられないように、口元は隠しておいたけど. それでもやっぱり、隠しきれなかったみたい.

チラ、とこちらを見てくる人も数人いた.


「笑ちゃんの私服姿なんてなかなか見れないもんなぁ….」


っていうかスカート着てくれてた….

アレって、俺の言ったことを考えてくれたって思ってもいいんだよね.

期待、しちゃいそうだ.


「可愛いー….」


犬島殺しだよ、まったく.

下心が出ちゃいそうで怖い. だって可愛いんだもん.

好きな女の子に下心が出そうになる気持ち、男性諸君になら分かってもらえると思う.

きっと女の子も同じ気持ちになってくれる、よね??

好きなんだから仕方ないよ!うん!

好きだから手だって握りたいし、キスだって、それ以上のことだってしたくなるわけだし!

や、でも俺が経験した子たちは… うーん….


ぴとり


「∑ぬぁ!?」


頬に冷たいものが当たって、反射的に身体がビクッとなった.

振り返ると、スポーツ時に愛用する飲み物を手にした笑ちゃんが立っていた.

俺の反応が楽しかったのか、クスクスと悪戯っぽく笑っている.

足、速いのかな?

っていうか、こういう所、子どもっぽいよなぁ.


「少しは赤みが引いた?」

「あー、うん. だいぶ.」

「そうか. まぁ、買っちゃたからあげる.」

「ありがと.」

「どういたしまして.」


こういう所、お姉さんっぽい.

好き. 子どもっぽい所も、お姉さんっぽい所も.

全部全部、俺のものにしたい.


「何か、アレだな. 小腹が空いたな.」

「もう?? さっき食べたばっかりじゃん.」

「デザートなしじゃ満足できない身体になってしまったんだ.」

「待って. 一体誰にそんな身体にされたの.」

「アイス食べたい!!」

「たまには俺の話聞いて!」


その後も、笑ちゃんがアイスアイス言って聞かなかったので、仕方なくアイスクリームショップに向かった.



■□■□■□■□■□■□■□■□゜。・☆


♪~♪♪~


「美味しい??」

「ん、美味しい.」


笑ちゃんは満足そうに鼻歌を歌いながら、大きなアイスを頬張っている.

やっぱり女の子だなぁ.

じっと見つめていると、笑ちゃんの目線が俺のアイスに向かっていることに気が付いた.


「どうしたの??」

「犬島のアイスって、何味だっけ??」

「チョコミント.」

「そうなんだ.」


答えをあげたのに、じっとアイスを瞳に映し続ける笑ちゃん.

これは、もしかして….


「……食べる??」

「いいのか!?」

「そんなに物欲しそうな目で見られて、あげないわけにはいかないから.」

「私のもちょっとあげる.」

「笑ちゃんのは何味??」

「テュットロベリー…」

「ん?もう一回言って??w」

「う、うるさい!! 誰だって噛むことくらいあるだろ//!」

「はいはい.」

「くっそー….」


何か楽しいな、こういう会話.

っていうか笑ちゃんの揚げ足取るのが楽しくて困る(笑)


クスクスクス、

ひとしきり笑った後に、苺アイスを食べようと視線を落とす.

が、そこにピンク色のアイスはなかった.

あったのは、茶色の逆三角形のサクサクしたクッキー生地のものだけ.

あれ? アイスどこ行った??


「ん、ありがとね.」

「あ、うん.」


きっとこれが彼女なりの復讐だったんだろう.

俺の元に返ってきたアイスも、同じようにただの逆三角形になっていた.



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。