17.校外学習
学校の外へ出た2人.
でも、簡単にそんなことを学校が許すはずがないのです.
皆さんはむやみに学校をサボってはいけませんよ??
では、2人の校外学習がどんなものなのか、ご覧ください.
「ど、お、し、て…こうなったんだーっ!!!!」
「お、俺にも分かんないけど、多分、笑ちゃんの日頃の行いのせいじゃないかなぁ~っ??」
「こん、なに、真面目な生徒他にいないぞっ!!!」
「は、逆でしょ、逆!」
息も絶え絶えになりながら、私たちは走り続けた.
何でかって??
それは私たちの後ろを見てもらえれば分かる.
「待てこら猫乃!!犬島―!!」
「授業サボって何処行くんじゃワレー!!」
「犬島を解放しろ猫乃―!!」
どういうことなんだか教えてくれ.
因みに解放してほしいのは私のほうだ!!(主に学校という檻の中から)
「い、いぬ、じま.」
「何、笑ちゃん?」
「も、私、走れない. 後で必ず追いつくから、先に、行け.」
「俺が、笑ちゃんのこと、見捨てるわけないでしょ!」
「∑うわッ!!?」
ぐんっ、とお腹に圧力がかかる.
視界がブレ、世界が回る.
顔を上げて見えるのは後ろにいたはずの教師たちの顔.
がくんがくんと揺れる世界、浮遊感.
急速なスピードで、向いている方向と逆の方向に進んでいく不思議な感覚.
「え、ちょ、犬島!?」
私は犬島に担がれていた.
「へへっ、今の俺、ちょーかっこいー!!」
確かに.
女一人を担いでよくこんな速く走れるもんだ.
犬島はさらにスピードを上げ、教師たちとの距離をどんどん開いていく.
体力を消耗した状態でここまで速く走れるなんて…もしかして、今まで私に合わせてくれてたのか?
「いぬ、」
「口閉じてて、舌噛んじゃうと危ないから!」
それは痛い.
私は言われた通り口を閉じておいた.
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「はーっ、マジ疲れた.」
「指名手配犯ばりに追われたな.」
「笑ちゃん、普段一体何してんの.」
「大したことは何も.」
ショッピングモールに設置してあるテーブルを囲って座る.
水が美味しく感じる. 物凄く.
息を荒げている犬島にも、ペットボトルを差し出す.
「飲みかけだけど.」
「ありがと、助かる.」
犬島はペットボトルに残っていた水を一気に飲み干した後、ぷはっと息を吐いた.
「生き返るー!」
「お疲れ様.」
「何の何の!っていうかさ、」
「何だ?」
「前から思ってたけど、笑ちゃん痩せ過ぎ!もっと太りなさい.」
「大喰らいの女によくもそんなことが言えるな.」
「うーん、まぁそうなんだけどさ.太ったらもっとこう…胸も大きくなるんじゃない??」
「……お前の乳首引っ張って強制的に胸を大きくしてやろうか.」
「∑ごめんなさいやめて下さい!」
「まったく….」
人が気にしていることを….
「別に、胸なんか邪魔なだけだし.走る時だって、隙間通る時だって、きっと邪魔だろうし.」
「笑ちゃん??何ブツブツ言ってるの?」
「何でもない.」
「だいじょーぶ!!胸がなくたって、俺は笑ちゃんのこと大好きだから!」
……….
…….
….
「馬鹿めが.」
「うぐ….」
10分後のそのテーブルには、気絶した男子高校生と両手の拳を痛めた女子高生が座っていた.




