16.ごちそうさま
皆さんこんにちは.
(作者の投稿時間的にはこんばんは、ですねw)
今回のお話には、進展らしい進展はほとんどありません.
一と笑が食後のひと時をまったりと過ごしているだけです(笑)
ただ、会話の中で一に対する笑の心持の変化が見受けられる描写もあります.
どこの部分でそれが見えるのか、皆さん見つけられますでしょうか?
「んー、美味かったーっ!!」
「お粗末様でした.」
2人で食後の緑茶タイムを過ごす.
ご飯を食べると、身体が温まるな.
「もうすぐ授業始まる.」
「えー.ちょっと早すぎない??」
「どっかの誰かさんが写真ばっかり撮ってたからじゃない?」
「申し訳ありませんでした.」
「うむ.」
お弁当を仕舞い、靴を履いてレジャーシートを畳む.
犬島はというと、ふんぬー.とか変な声を出しながら大きく伸びをしていた.
「笑ちゃん、次の授業は??」
「うーんと、物理だったかな.」
「そーなんだ.俺数学.」
「ふぅん??」
「教室まで送ってくよ.」
「いや、大丈夫.」
「そう??」
「うん.サボるから.」
……….
…….
….
「笑ちゃん!!」
「∑何だ!?」
沈黙の後の大きな声は正直ビビる.
「そうやってサボったりしてるから先生たちに怒られるんだよ?!」
「テストで点取れてるんだからいいだろ.」
「そういう問題じゃない.先生に嫌われたら、内申点が悪くなるだろ?」
「…….」
「…笑ちゃん.」
「私より成績悪いやつに言われたくないわっ!!」
「仰る通りです!」
■□■□■□■□■□■□■□■□゜。・☆
「さて、と.行こうか.」
「授業なら一人で行け.」
「何だろう、地味にショック.」
「サボるって言ってるだろ.」
「じゃあ俺もサボっちゃおーっと!」
「は??」
「だからさ、一緒にサボっちゃおうよ.」
「何もそこまで私に付き合う必要ないんだぞ.」
「今日はサボりたい気分なだけ.」
本当に、こいつは.
お人良しというか、何というか.
「にーこーちゃんっ!」
「いつか損するぞ、お前.」
「その時はその時!!」
「…馬鹿だな、お前.」
「あ!」
「え?」
「笑ちゃんが笑ったーっ!!」
「∑わ、私だって笑う事くらいある!」
私の言葉などお構いなしに、犬島は私の手を取り嬉しそうにはしゃいでいる.
わーい.なんて子供じみた、こっちまで嬉しくなるような、喜び方をして.
「さ、行こう笑ちゃん!!」
「わ、ちょっと.どこに行くんだ??」
「校外学習という名のデートへ参りましょーう♪」
「∑不良生徒め.」
「そういう笑ちゃんのほうが、不良生徒でしょー!」
犬島に力強く腕を引かれ、荷物を持って屋上を出た.




