↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Confession phobia  作者: nEin
PR
14/28

14.おにぎり


徐々に更新が遅くなってきているnEinです.

皆さんお元気に毎日を過ごしていらっしゃいますか??


1日のエネルギーは朝ご飯によっても決まるそうですよ.

朝ご飯はきっちり食べてから、活動しましょうね.


「おっはよー、笑ちゃん♪」

「……出待ちか.」


朝家から出ると、図体のデカい男が物凄くいい笑顔で手を振ってきた.

何でいるんだこのやろう.


「今日はパーカーじゃないんだ?」

「昨日誰かさんに注意されちゃったからねー.今日は真面目にYシャツでーす.」

「ふーん.」

「テンション低いけど、ちゃんと朝ご飯食べた??」

「ううん、食べてない.」

「えー?ちゃんと食べなくちゃダメだよ!」


手を掴まれ、何処かへ連れて行かれる.

半ば強制的に、といった状況だった.


「ちょ、何処行くんだ.」

「1日の元気は朝ご飯から始まるんだよ.」

「それは私の質問の答えと言えるのだろうか.」


5、6分歩いた先にあったのは、8イレブン.

ちょっと待ってて.

そう言われて、コンビニに入った犬島を待つこと2分.

奴は小さな白い袋を手からぶら下げて店から出てきた.


「はい、どーぞ.」

「??何これ.」

「言わずもがなでしょー.何を隠そう朝ご飯ですよ、先輩.」

「……ありがとう.お金返すよ.」

「そんな、いいよ.今回は俺の奢りってことで.」

「ありがとう.」

「そ、の、か、わ、り!」

「うん??」

「今日は一緒にお昼食べよう!」

「えー.んー、まぁ、いいか.」


自分でも曖昧だなと思うような返事をし、私は袋に入っていたおにぎりの包みを開けた.

美味しそうな鮭わかめおにぎり.


「いただきまーす.」

「はい、どうぞー.」


もぐもぐ、歩きながら食べ、そのまま学校へと向かった.



■□■□■□■□■□■□■□■□゜。・☆



「猫乃!まだ髪の毛が金髪のままなのか!!」

「最悪だ.」


門の前では、風紀委員や生徒指導の先生が中心となり服装の乱れなどを正す運動を行っていた.

正直めんどくさい.

私は今おにぎりを食べたいのに.

すでに3つのおにぎりを平らげていた私は、4つ目のおにぎりに手を伸ばした.


「飯なんか食ってんじゃねーよ!!」

「「あ.」」


手を払われ、おにぎりが宙に舞う.

その光景を見て、私と犬島が同時に声を上げた.


「先生、金髪は猫乃先輩だけじゃないと思いますよ.」

「ほーらほーら.」


空中から私の口まで弧を描き帰ってきたおにぎりを咥えながら、私は犬島に同意した.

先生の冷たい視線と、犬島の困ったような視線が同時にこちらに向けられる.


「きっとそのうち直しますよ.」

「お前、そう言ってて直した試しがないじゃねーか.」


無視して校舎へ向かっていくと、後ろから聞き慣れた文句が耳に届いた.

『もう受験生なんだぞ』

そんなことは分かっているよタコ野郎.


「笑ちゃん、落ち込まないで.」

「落ち込んでない.」


後から走って付いてきた犬島が、何故か私を慰める.

そのまま昇降口で上靴に履き替え、階段を上る.

3年生は3階で、2年生は2階に教室がある.

私はここから3階まで身体に鞭打って上がっていかなければならないのだ.


「それじゃあ、またお昼に.」

「うん、教室まで迎えに行くよ.」

「3年フロアには侵入禁止だぞ、下級生くん?」

「大丈夫.皆大目に見てくれるから!」


そういうわけらしい.

年上に可愛がられるタイプなんだな、きっと.


おにぎりを包んでいたセロハンが入った袋をゴミ箱に捨て、私は3階へと続く階段を上っていった.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。