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Confession phobia  作者: nEin
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13/28

13.バカ


またまた遅くなってしまい申し訳ありません.

今回で13話目に突入です.(といっても、大きな進展はありませんがw)


少しずつ、笑の気持ちにも変化があるようです.


「ばか、ばか、ばーっっか//!!」


何なんだ、アイツ.

変な言葉残して、自分だけニコニコして帰っていったぞ.

頭に血が上る.

顔が熱くなる.

思考能力が低下している.

言葉とともに吐き出した息が、より一層白さを増していく.


あんなの、言われ慣れてるのに.

別に何ともないはずなのに.

なのに.


「ばかくそー…//.」


あの笑顔が、何度も脳裏を過る.

“笑ちゃん、”私を呼ぶあの声が、何度も脳内再生される.


声をかけ続けられるにつれて、どんどん心地よく感じてしまうあの声.

私に、酷い言葉をぶつけられても懲りずに好きだって言ってくれる人.

徐々に、アイツに絆されてる私がいる.

アイツと話すだけで、アイツのことを考えるだけで、心がほの温かくなるような気がする.


そして、今日の出来事.

抱き締めてくれた時、初めて知ったアイツの温かさ.

思いの外大きかった身体. 優しく撫でてくれた男の人らしい手.

あの人は、きっと私を受け入れてくれる.

そんな彼に、私は何をしてあげられるのだろう.


料理??

プレゼント??

知恵??

こね??


何をしたらいいのか分からない.

与えられるだけというのは、性に合わない.


それに、きっとアイツはお礼が欲しいわけじゃない.

犬島が私に与えてくれるもの.

それは、親が子に.子が親に.人が友に.恋人に.仲間に与えるもの.

お礼なんていらない.

ただただ、好きだから与えてしまう.

それは、無償の愛ってものなんだろう.


「どうして、犬島は….」


この疑問は、もうずっと前から頭に浮かんでは消えていくもので.

聞いたところで仕方ない.

どうせ、私には分からないものだと諦めた.


でも.

でも.今は知りたいという気持ちが少しずつ強くなってきている.


知りたい.

たった少しでもいい.私も、そういう気持ちを知ってそれを彼に返したい.


どうしたんだろうか.

いつもならこんなこと思わないのに.

私の心の奥の暗い気持ちを、初めて聞いてくれた人だからかもしれない.


もしかして、私――.

少しずつ心を開いてきているのか??


不意にケータイが震えたので、ケータイをポケットから取り出す.

暗い中で白く光るディスプレイが眩しい.

メール画面を開く.


カコカコカコ


この無機質なボタン音が好きだ.

何でだか分からないけど、落ち着く.


電子の波で届く手紙の送り主は、犬っころ.


『20○○/12/19 22:51:12

送り主:犬っころ

To:猫乃笑

Sub:もうすぐ着くかな?

TEXT:さっきはマフラーありがとう.

凄く暖かくて、助かってるなう!(笑)

もうすぐお家に着くかな?

こんな夜遅くに女の子一人なんてやっぱり心配だ(‘・ω・`)


今更だけど、ご飯すっごく美味しかった.

ありがとう.

また食べたいな~なんてね.

今度は、一緒に何処かに遊びに行こうよ.

もうすぐクリスマスだし、その時にでも.


まだ家に着いてないんだったら気を付けて帰ってね.

返事はまた後ででいいから.

それじゃあ、また.


――……犬島』


クリスマス.

もうそんな時期なのか.

どうしよう.

とりあえず、ケータイを再びポケットにしまう.

暇だったら、遊びに行くのもいいかもしれないな.


ご飯も喜んでくれたみたいだし.


「良かった良かった.」


自然とこぼれ出た言葉を、自分の耳で聞き、脳で言葉が反芻した.

そして、何故か直観的に思った.


明日、お弁当を作っていってやろう.

と.


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